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金子光晴

1 :バトパハ:04/02/04 09:15
DAT落ちしてたのでスレ作ります。前スレの1をコピペ

今は「放浪の人」としてバックパッカー御用達本の印象が強い
気がするが、この詩人、一筋縄ではいかない。

姦通罪のまだ残る昭和初期、超美人の恋女房、森三千代がほかに
男を作った時、重ねて四つになんかしないで足掛け5年のアジア
ーヨーロッパ放浪の無銭旅行に連れ出したり、帰国してからは
第2次大戦「中」に反戦詩を書いてたり、息子に赤紙が来たら
松葉でいぶして2度も徴兵忌避させたり、戦後は若い愛人と重婚
生活したり、晩年はストリップ好きのエロじいさんとしてお茶の間
の人気者になり、、

去年は分厚い評伝が出たし、今月末くらいにはハチャメチャ夫婦の
間で滅茶滅茶に揉まれた息子が書いた伝記本も出るらしい。

いろんな面からこの詩人を語り倒そう! 

2 :吾輩は名無しである:04/02/04 09:47
2げっと

3 :吾輩は名無しである:04/02/04 11:58
俺はいろいろ行き詰まったときに、金子光晴の詩集を見る。
ああいうじいさんになりたいな。

4 :吾輩は名無しである:04/02/04 13:34
金龜子(こがねむし)


柳蔭暗く、煙嗚咽する頃、
黄丁字の薫花(はな)、幽かに零れ敷く頃

新月、纖(ほそ)くのぼる頃、

常夜燈を廻る金龜子の如く
少年は、恋慕し、嘆く。



其夜、少年は祕符の如く、美しい巴旦杏の少女を思戀した。
少年の焔の頬は桜桃(ゆすらうめ)の如く麗かであった。
少年の呼吸(はじらひ)は紅貝の如く燿(かがよ)ひ噪いだ。

打明け寄る怯儒(ものおぢ)に畏怖(おそれ)に慄へつつ、
少年の悲しい情熱(まごころ)は、
花?(おこぜ)の如く危惧を夢見てゐた。
煩悩焦思の梢梢を、
鶏冠菜(とさかのり)の如く掻亂れた。

少年は身も魂も破船の如く摧破した。

ああ、盲目の蘆薈や焚香に咽びつつ、
少年は嗤ふべき見せ物であった。


(戀の風流こそ優しけれ
戀の堕獄こそ愛たけれ)

5 :吾輩は名無しである:04/02/04 13:35
ふと、それは、昨夜の木菟の目をおもわせた。おもえば、南方の天然は、なべて、ねこどりの目の如くまたたきをしない。そして、その眼は、広がって、どこまでも、圧迫してくる。人を深淵に追い込んでくる。
たとえ、明るくても、軽くても、時には染料のように色鮮やかでも、それは嘘である。みんな、嘘である。
(「マレー」 センブロン川)

またたきもせず一部始終を見物していた商人達は、黙々として立ち上がる用意をし始めた。
・・・
乳色、それから薔薇色、金色と、霧は晴れていった。
一旦うすれはじめると、それはまたたくうちにはぎとられる。鏡にかかった息がはれるように。あるいは、霧の中の内証ごと、馬来人達がよごれた口のまわりを、さっぱりと拭うように。
(「マレー」 バトパハ)

6 :吾輩は名無しである:04/02/04 13:36
珊瑚島

美しいなどという言葉では云足りない。悲しいといえばよいのだろうか。
あんまり清らかすぎるので、非人情の世界に見える。
・・・
胸のそこをむしばまれている少女たちのように、そこからは何の肉情の圧迫を受けることができない。激しい恋愛もない。熱の息吹もない。・・・・・・美しい、けれどもその心のそこは、痴呆のように何にもない。夜のように真っ暗である。
・・・
それだから人は、ひさしいあいだ、ここに止まっていることができない。

・・・枯れ木としか見えぬ、一葉もない枝のふたまたから、ふしぎに色あざやかな花が一輪、ちんぽこのように咲いていたりした。

大小の珊瑚屑は、波といっしょにくずれる。しゃらしゃらと、たよりない音を立てて鳴る南十字星が、こわれおちそうになって燦めいている。
海と陸とで、生命がうちあったり、こわれたり、心を痛めたり、愛撫したり、合図をしたり、減ったり、へたり、又、始まったり、終わったりしている。
・・・
諸君、人人は、人間の生活の外にあるこんな存在をなんと考えるか。・・・人類世界の現実から、はるかかなたにある島々を、人々は、意想(イデア)とよび、無可有郷(ユートピア)となづけているのではあるまいか。

(「マレー」 爪哇)

7 :吾輩は名無しである:04/02/04 13:37
前スレで引用してた部分コピペしました。

8 :吾輩は名無しである:04/02/04 13:41
僕の心に永遠に残ろうとして
滅びていった美しさなのか

とか言った人?

9 :吾輩は名無しである:04/02/04 17:36
今回は頑張って1000までいけるといいな。

http://asiabunko.com/maekawa_1.htm

ここにも金子光晴について書いてあるんで読んでみて。

10 :吾輩は名無しである:04/02/04 18:52
まずはスレあげ。

11 :吾輩は名無しである:04/02/05 08:00
おおい、誰かカキコよろしこ!

12 :吾輩は名無しである:04/02/05 23:57
おお、うれしい! ちょっと見ないうち落ちてたんでショックだった…

知らぬ間に、また評伝?出てたみたいだし。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9977703825
買ってまだ読んでないけど、また読むのに体力いりそうな内容な気が…

13 :吾輩は名無しである:04/02/06 09:31
金子光晴とすごした時間

光晴・三千代・令子―「序」にかえて
浮世絵師・金子光晴
金子光晴、音楽会に行く
金子光晴の食欲について
金子光晴と酒
街で一番の美女―森三千代のこと
「ルーベンス」の美しい妹
金子光晴と関東大震災
金子光晴のもう一つの詩
金子光晴の「IDEA」という詩
金子光晴、幸運を掴みそこなう
金子光晴に貰った本、貰わなかった本
金子光晴と京都
わが世紀末・金子光晴がらみで
金子光晴の二つの「泡」
金子光晴と畑中繁雄
二十九年前のアンケート
光春・三千代・乾


うん、読んでみたい。

14 :吾輩は名無しである:04/02/06 13:28
このスレ見苦しい無理して延命しようとするな

15 :吾輩は名無しである:04/02/06 17:37
>13
それ、少し前に読みました。

金子光晴についての回想録という感じだった。
本のタイトル通りですね。


16 :吾輩は名無しである:04/02/06 23:13
>>15
感想ドゾー

17 :吾輩は名無しである:04/02/09 15:33
もう語る内容ないのかな。最近の作家に比べれば格段に文章うまいのにねえ。

18 :吾輩は名無しである:04/02/10 15:44
最近読んだものに偶然続けて金子光晴が出てきてびっくりする。

高橋源一郎の小説とか。一番意外だったのが、田辺聖子の評伝
『ゆめはるか吉屋信子』を読んでいて出てきた、足尾鉱毒事件の田中正造のルポの
筆者名に見覚えが… と思ったら、光晴の実弟だった(大鹿卓)。

大体吉屋信子の父が足尾鉱毒事件にからんでるのも驚きだったが

19 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

20 :吾輩は名無しである:04/02/11 23:47
あぶれ者二人

21 :吾輩は名無しである:04/02/12 23:59
新スレおめでとうございます。
講談社文芸文庫版の「風流尸解記」を探していた者です。
なんとか手に入れることができました。しかも定価の900円で。
前スレで情報をお寄せくださった皆さん、ありがとうございました。

>>12の評伝、読みたいですねー。
まだ森乾さんのも原満三寿さんのも読んでないので、まとめて挑戦しようかな。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4768468691/ 金子光晴とすごした時間(堀木正路)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4879955426/ 父・金子光晴伝―夜の果てへの旅(森乾)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894482460/ 評伝金子光晴(原満三寿)

22 :吾輩は名無しである:04/02/13 00:06
文芸文庫入手おめでとう! なんとなく、古本屋行くたびに(持ってるのに)探していましたよ

評伝は原さんのだけ読みました。なんというかもうお腹いっっぱいになってしまい、森さんのと堀木さんのものを読んでいません。すこし熱を冷ましてから改めて挑戦しようと思っています。

23 :吾輩は名無しである:04/02/13 09:00
みなさん定期的に上げてくださいね。

24 :吾輩は名無しである:04/02/17 16:51
定期上げはせずともいいかと思いまつが一応あげ(sageてもdatオチはしないんでしょ?)
NHKで山之口獏特集を21日に。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2004/0221.html
これ、絶対光晴が登場するのでは?! 前も愛人・大川内令子とのことを大特集したし(録画しのがした!)

動く光晴じいさん?をどうしても見たいのでチェケしてみます

25 :吾輩は名無しである:04/02/17 19:44
泣きました。次はどくろ杯よもうと思いますがどうだか。エロ爺でよかったと思いまふ。

26 :吾輩は名無しである:04/02/17 21:05
「金子光晴、ランボーに出会う」ってどう?読んだ人いる?

27 :吾輩は名無しである:04/02/18 01:15
>>25
何に泣いたの? 詩? 私はどくろから始めてツボにはまった。

28 :吾輩は名無しである:04/02/21 15:51
>>9
そこのライター前川健一が出してる講談社文庫の旅行記の、
カバーの裏表紙にある本の内容の簡単な紹介文の中に、
「マレー蘭印紀行」を語句をちょっと置き換えてまんまパクった一文があって、
笑ってしまったことがある。ライターと編集者と、
どちらのアイディアなのか知らないけど。

29 :吾輩は名無しである:04/02/24 00:51
21日のNHK「貘さんを知っていますか」見た。光晴の文章から、どんな生活破綻者かと思っていたら身なりなど意外ときちんとしている印象。

そして二人の対談映像がありました。ほんの少しでしたが、光晴じいさん、ほとんど貘さんに喋らせないで結構高音域の声でまくしたててました

30 :吾輩は名無しである:04/02/25 23:08
>>29
金子さん、貘さんの話に相づち打ちまくっててなんだか落ち着かない話し方してたね。
初めて動いてる映像見たけど、ああいう人だったのか。納得なような、意外なような。。。

31 :吾輩は名無しである:04/02/27 09:21
電車の中で何気なく「マレー蘭印紀行」を読み始めて引き込まれ、
ふと気が付いたら唇が文字をなぞって動いていて、
大いに焦ってしまったことがある。
声は出てなかったけど。

32 :吾輩は名無しである:04/03/03 21:34
しゃぼりしゃぼり
て擬音、感心した。良く出てくるなぁ

33 :弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :04/03/03 21:38
詩がいいなあ。たしか、ねじめ正一は彼のことを聴覚の詩人だと言っていた

34 :吾輩は名無しである:04/03/04 23:22
後期の詩もいいけれど、漢字だらけの初期の詩(大腐爛頌とか)もなかなか味わい深い

35 :吾輩は名無しである:04/03/10 22:56
最近のバックパッカーは読まないのかな?

36 :吾輩は名無しである:04/03/15 02:04
よく深夜特急とかと並べて売ってるの見るけど。アジア文庫だっけ、神保町の店とか定番だし

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