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小説を書いたので、批評してくれないか?

1 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:18
たまたま良い出来の小説が出来たので
是非、批評をお願いしたいのですが。

感想も叩きも指摘も、なんでも希望です。
自分としては、
どこかの文芸賞にこの作品を応募したいな、と考えているわけですが。

http://no.m78.com/up/data/up054586.txt


2 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:19
どれどれ...

3 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:20
まず、台詞が稚拙。漫画台詞で読んでて恥ずかしくなる

4 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:23
文章も中学生レベルだな。小説じゃなくてドラマのシナリオみたいだ。

5 :1:03/10/29 15:25
ふむふむ…
辛いけど、おっしゃるとおりです

6 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:27
一小説好きの意見です。
話しにセンスを感じるよ。
このままじゃコンテスト出しても一次突破くらいでしょう。
もっと勉強すれば良いものになると思うよ。
>>1は小説書き始めてどんくらい?

7 :1:03/10/29 15:29
>>6
もう、5・6年になるかな。
最近は、小説は書くんだけど読まないから、
語彙の少なさを痛感してます

8 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:30
1はなんか賞に応募したことないわけ?

9 :1:03/10/29 15:31
>>8
今まで、一度も応募したことが無いです。
だから、自分の力がどの程度かもあんまり分からないわけで…

10 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:35
面白いとは、まだ(まるで)言えませんが、
努力しだいで人間なんとでもなりますよ。

ここで公表した勇気を私は買いたいですね。
頑張ってバリバリ書いて下さい!

11 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 15:46
出だしの一段落は邪魔。

12 :10:03/10/29 16:01
>>11
そういった細かいところをいちいちあげれば、
限がありませんよ。

恐らくこの方は、富士見ファンタジア文庫や、
角川スニーカー文庫だとかのファンなのだと思います。
畢竟、手本がまずい。

先ずは、そういった本以外の小説を読み、
文学的素養を養う事こそ、肝要かと。

13 :mj ◆nVp4ztX6Bg :03/10/29 16:19
読んだ。
全然OK。 ぶっきらぼうな状況説明や体言止も
ヘンにブンガクしてなくて好感持ったっす。
話も面白いんだけど、千尋と顔なし、がふと浮かんで来たりはした。
あと、余計なお世話だけど、
主人公とあのでっかい影がやりとりするところに
影の類型が暴れた酷い過去の例を(あの炭坑街ではなく)
一行でも挿入すると、ラストの余韻がより効効くような気がします。
原稿用紙だと32枚だった。
応募するには短いのでは?

14 :1:03/10/29 16:58
>>10
あう、そうでしたか。
でも、応援してもらって嬉しいですね。頑張ります。

>>11
なるほど。
小説の中の世界観や文明を表明するのに
「炭鉱都市」という言葉を出だしで持ってきて、
微妙に発展してるようなしてないような世界の印象を与えたかったのですが。
確かにそう言われてみると、邪魔とも見えますね。

>>12
となると、大体どのあたりの小説を読んだほうがいいでしょうか?
これは面白い、これは読んでおけ、という小説を
できれば教えてはいただけませんか?

>>13
カオナシは、無意識の内に意識していたように、書き終わった後思いました。
「過去の例」ですか。難しいですね。でも、それを書ければ書けるように想像力を膨らましてみます。
枚数は少ないのですが、これ以上加筆するのは難しいです。
少な目の原稿でも良いような、応募規定枠を探したいと思っています。

15 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 17:44
個人的に、出だしの「炭鉱都市」からして読むことをためらってしまいます…。
ファンタジー全部ダメとは言いませんが、最初に名前を出すのはいかにもすぎる。
働いている人の描写なんかで十分だと思うので、幅広い読者を引き込む工夫をしてください。

16 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 20:34
>これ以上加筆するのは難しいです
こんな言うようじゃ書き手として失格じゃないのか?
>1に期待してる香具師もいるんだし書いてみてから考えてみるのもいいと思う。

ともかく俺はこの話好きだぞ。

17 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 20:38
比較的読みやすい作品であるように思えるが・・・
世界観みたいなのが、容易に想像できたしな

とりあえず一言
「続きが知りたい。」
書く機会があったらよろしく


18 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 20:45

俺ならもっと違う小説を書くね。
ん、こんなのはどうだい?
俺が乗っていた船が太平洋の真ん中で沈没するんだ。
(以下略

19 :宮本 ◆qKu5lM5bao :03/10/29 21:10
セリフ回しにセンスを感じた。
安易な擬音はやめたほうがいい。

20 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 21:29
悪くは無いが、良くもないといった感じ。
俺も>>11と同じで、一番最初が邪魔だと感じたね。
それから、常夜の町の影の話だから
これ以後の話に期待できない気がする。
もっと可能性の広がるようなストーリーにした方がいいと思う。

21 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 21:33
けっこう面白いと思うけどな。
でももっと面白くできそうな気もする。
んで、あえて意見を言わせて頂くなら
せっかく「双眸の蒼」というかっこいい題名をつけた
んだから、もっとカツカツの硬い文体でいった方がいいかも。
そうすれば「炭鉱都市」の荒涼とした雰囲気も自然と出てくる
ように思うけど。
んで、擬態・擬声語はできるだけなくした方がいい。
「げははは」とか、“きい”、とかいう表現は気の抜けた感じを
与えてしまっていて、物語の緊張感が殺がれているように思うもんで。


22 :名無し物書き@推敲中?:03/10/29 22:04
>>19
お前はいいよ、来なくて。

23 :流浪コテハンしろろ ◆WBlame66Mg :03/10/30 00:42
パラパラっと読んでみたので感想。

まぁいってしまえば>>15と同じ。
最初にここは〜って地名言っちゃうのはドラクエみたいなもんです。
舞台となる都市をそんな安っぽく表現せずに、もうちょっと背景を描写して
こう…いかにも読み手がそこにいるかのような、そんな雰囲気が出せるといいと思います。

これもまた言われちゃってるんですが「げははは」はどうかと・・・
てかその後で炭鉱夫の〜って書いてるじゃないすか!「げははは」は完全に不要ですよ

24 :1:03/10/30 08:29
>>15
ふむふむ、その表現は読者を退けるわけか。
自分で推敲してるだけでは解らないので、やはりこういう場所で公表してみて正解でした。

>>16
書き手失格、ですか。確かにこんなことを言っていては書き手失格ですね。
ここでの意見を参考にして、どのようにこの話が改良できるか考えてみます。

>>17
お褒めの言葉、ありがとうございます。
書くときはどうすれば読みやすいか、ということを重視してますので。
まあ、だから角川スニーカー辺りのような雰囲気が出てしまうのかもしれないですが・・・・・・

>>18
そ、それは。あわわわわ。

>19
読みやすさ、イメージしやすさを考えて、少し前から擬音語を使うようになったのですが。
この作品ではそれが裏目に出てしまっているのかもしれませんね。

25 :1:03/10/30 08:30
>>20
この話は一応これでお終いです。
続きを書くとしたら、主人公が森の町を訪れたり、オアシスを訪れたり、
そういった単発物を書くつもりです。

>>21
上にも書いたのですが、やはり擬態語等は余剰な表現ですか・・・
もっと硬い文体にしようとすると、またいろいろと本を読み漁らって勉強しなければいけませんね。

>>23
ふむ。この硬い世界に俗語はふさわしくないみたいですね。
序盤での背景描写、ですか。頑張ってみます。


色々ご意見ありがとうございます。
今はまだエネルギー切れですが、そのうち皆さんの意見を参考にして
また書き直してみます。
まだまだ意見、感想、駄目出し募集中です。お願いします。

26 :名無し物書き@推敲中?:03/10/30 10:32
擬音・擬態語は間抜けに見える

27 :1:03/10/30 15:22
なんだか↓のスレを見ていると、このスレは恐ろしく落ち着いている気がする。

ttp://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1067436060/

向こうの盛り上がりっぷりが羨ましいような、叩かれっぷりが恐ろしいような。

>>26
やはり、読んで下さる方の総意としては、
擬音・擬態語がこの作品のレベルを下げている要因、ということですね。
作中の擬音・擬態語を除くだけでもだいぶ変わるものでしょうか?
少し、推敲を始めてみようかと思います。

28 :名無し物書き@推敲中?:03/10/30 15:40
>>1
あれはある意味しょうがない。

あなたの素直さ、作品に対するまじめなスタンスには感心しました。
次回作楽しみにしてます。

29 :名無し物書き@推敲中?:03/10/30 23:34
擬態・擬声語で安易に雰囲気を出そうとして、
地の文の工夫がないというのが
おそらく皆さんのおっしゃりたいことなのではないかと。
だから、擬態・擬声語を排除するだけじゃ
ダメでもっと地の文で雰囲気を出す技術が必要なんじゃないかと
思うのですが。
小説は文芸ですから
作品の面白さと文章の上手さが同じレベルにあるならば
読ませる文章を書く方が評価されるような気がします。
さらにその両方を兼ね合わせて、初めて賞を取れる作品
になるのではないかと。




30 : :03/10/31 01:24
湯豆腐にはさ、
皆、醤油をかけるだろう。
でも、いつも同じものばかりだとやはり飽きってものが来る。
生まれつき飽きっぽい所があるもんでね。
まぁ、大体人間ってのは飽きっぽい生き物だよ。
遊びにしろ、勉強にしろ、仕事にしろ、恋人にしろ。
でもそう言いながらももっと頑張ろう、もっと人間として飛躍しようと
思うからこそ日本伝統の家庭料理、湯豆腐の食しかたについて長年、悩まされているのよ。
最初は無難にポン酢とか使ってみたんだけど本当に無難なんだよね。
何の面白味もない。
で、次は胡麻ダレ。まろやかで且つまったりとした舌触り。
これはすこし固めに仕上げてある京都の豆腐なんかと非常に相性がいいね。
味噌。大豆から厳選し丹念に手間ひまかけて作り上げた最高級の新潟産。
まぁ、正直申すと御飯が必要ですな。
だから、味噌と一緒に御飯も新潟から仕入れておこう。
あとある所で売ってるのある漬け物とかも試してみたのね。
これは教えられないな。ごめん。人にはあるでしょ?
どうでもいいけどどうしても秘密にしておきたい事って。
それからも色々と試したのよ。
来る日も来る日。
そこではっと思い付いたの。豆腐が作られる時に何が出てくる?
そう、おから。おからの和え物。法蓮草やなんかと絡めてさ。
食べてみたら合うんだよね、これが。ただし、食べる時はしっかりお湯を切って。

結局、何が一番合うかって?教えて欲しいのかい?どうしようかなぁ?
ん?分かった、分かったよ。教えるよ。
今夜の夕御飯がちょうど湯豆腐だからさ、食べに来なよ。
実際、食べてみたいでしょ?
あっそうだ。帰りに魚屋に寄ってもいい?

31 :名無し物書き@推敲中?:03/10/31 08:58
>>29
ふむふむ
確かにここ二、三年、地の文に関する成長が全然無かったと、
指摘されてみて気が付きました。
やはり、地の文を鍛えるためにも、圧倒的な読書量が必要ですね。
正直なところ、成長の無かった三年の間、
まともにプロの小説を読んでいなかったように思えます。
ブランクを埋めるためにも、この作品を改稿する前に、
一ヶ月か二ヶ月ほど小説を読み漁ってみようかな…


ここで叩かれてみて、
作品の面白さはまだまだですが、
自分の、作家としての基礎は出来てきたのかと、少々妄想してみました。

32 :1:03/10/31 08:59
あ、31=1です


33 :名無し物書き@推敲中?:03/10/31 13:50
読んでみたい。再うpしてほしい

34 :1:03/10/31 14:04
>>33
もう消滅していたようですね。
もう一度UPしました。
手直しは、まだ一切くわえていません。
読みましたら、ご意見をお願いします

http://no.m78.com/up/data/up055103.txt

35 :33:03/10/31 14:41
読んでみた。
出だしの「炭鉱都市〜」は、あれはあれでいいんじゃないのかな。
言ってみれば、これはライトノベル系ファンタジーだ、ついて来れない奴はついてくるな、
という宣言でもあるので。
この出だしを読んで、さらに先を読みたいと思う人は、その後もすんなりついていけると思う。
いや、げははは、はつらいかな。最近はマンガでも見かけないので。

所々に挿入されてる「哲学者は〜」みたいな注釈が思わせぶりでいい感じだった。
ああいう文脈を頭に持ってきて、哲学的命題からスタートさせたらかっこよくなると思った。



36 :1:03/10/31 15:02
>>35
感想、ありがとうございます。
「げははは」は、書いてるときに適当すぎたのがいけなかったようです。
指摘され、見直してみて、反省してます。

ライトノベル板にもスレを立てて、
この作品について意見を聞いてみたほうが良いのでしょうか?

37 :名無し物書き@推敲中?:03/10/31 20:42
消えてるから再うpよろ。

38 :1:03/11/01 09:14
すぐに消えますね。泣けてきます。
今話題の牧野さんと同じアップローダーにうpしてみました。
あそこなら、なかなか消えないようですから。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~yb_net/clip/img/652.txt


ただ今数年ぶりにプロの小説を読んで、自分の中の文章を更生中。
27で推敲を始めるとは書きましたが、
一度作品を忘れるぐらい時間を置いてから、書き直したほうが良さそうです…

39 :名無し物書き@推敲中?:03/11/01 11:37
いや、今すぐ書き直すべきだ。
少しずつ様変わりしていく1を見てみたい

40 :見事に2ヵ月半放置した1:04/01/16 16:43
以前にスレでうpしたものはひとまず置いて、
久々に文を書いてみました。
小説と呼べる代物かどうか、はなはだ疑問なものですが…

やっぱり、文を書くというのは難しいですね。
また批評してもらえるなら、うpしてみたいと思っていますが、どうでしょうか?

41 :名無し物書き@推敲中?:04/01/17 01:27
>>40
そーゆうのはageて言えよ

42 :1:04/01/18 09:58
>>41
あ、すっかり忘れてました…

急上昇age

43 :名無し物書き@推敲中?:04/01/18 11:02
うpしてたもれ…

44 :名無し物書き@推敲中?:04/01/18 17:44
文章消えてる……一ヶ月以上消えないようなあぷろだはないの?
正直な話その「炭鉱都市」とやらも新作も読みたいんだけど。

45 :1:04/01/19 10:22
遅ればせながら、うpします。

>>44
まだ一切訂正してないので、
叩かれた文章そのままに、以前うpしたものもさらしておきます

前回書いたもの
http://www5e.biglobe.ne.jp/~yb_net/clip/img/7429.txt

今回書いたもの
http://www5e.biglobe.ne.jp/~yb_net/clip/img/7430.txt


また叩かれることにおののきつつ、age


46 :名無し物書き@推敲中?:04/01/19 11:35
>>45
一応文学作品にも韻というのがあるのは知っていると思う。
今回書いたものを読ませていただいたが、
〜いた。という区切りで終わっているのがひどく目立つ。
同じ韻を引っ掛けるなら文章の構成にもう一つ美しさを加えてもいい。
句点の多い作品というのは極限までその文章の中に眠る「神秘」を求められているからな。
暇があれば何度も何度も推敲を繰り返してみてはどうだろうか?
・・・まぁ、無駄に蛇足を加えると逆効果になるのだが、
その辺は貴公の判断に委ねる。

2ちゃんねるで自作の小説を発表するという事は
無謀であり、愚かであり、勇者でもある。
その度胸に頗る心を打たれた。
これからも頑張って書き続けて頂きたい。

47 :名無し物書き@推敲中?:04/01/19 11:46
んー
文章は緻密に練られているのかもしれないけど、
なんかなぁ。。。味気ないというか、なんというか。
ショボイ。でもそれ言っちゃあおしまいだからね
文末の一節「鐘の音が鳴った」は少し淡白すぎるかも。
余韻を残しきれていないんじゃないかなぁ。

48 :1:04/01/19 12:37
>>46
今回の作品では、いくつか課題にしているものがありまして、
その一つが、文末を「〜た」で統一しようというものでした。
体言止めは、まあ例外として…
あとは感情を排して映像だけに話を委ねるとか(結果的に出来ていませんが)

ここに発表するのは非常に恐ろしいですが、
こうしてやはり色々な意見を聞くことが出来ますから、助かります。
もっともっと、頑張ります。

>>47
淡白なのは、あえてそういう雰囲気で書いた(書きたかった)ので、
そこを言われると、ちょっとつらいものが…
最後の文末は、可能な限り感情を排したかったのですが、
やはり薄すぎるな、と思っています。
「百八打目の、鐘が鳴った」
にしようかとも考えていましたが…
難しいものですね



49 :筒井西京:04/01/19 15:37
大いなる助走・2004(仮)

 ACT0

「お前らそれでも作家か!」
 激しい怒号が石動信太郎から飛んだ。
 普段穏やかな人当たりのいい作家なだけに、
 料亭には重苦しい雰囲気が流れた。
「先生、全員の意見は一致してるんですよ」
 村田隆はそう弁明した。口調もどこか弱々しい。
「いくらだ、いくらもらったんだ!」
 再びの怒号。
「そうじゃないです、僕は将来性を――」
「なら余計悪い」
 ぴしゃりと、石動は言い放った。
「本気でそう思っているのか? 塵芥の名にかけて?
 君らも市川恭二君の事件を知らないわけじゃあるまい」
 二十五年前、つまり昭和五十四年。文壇を震撼させた事件があった。
 直廾賞に落選した作家、市川恭二が審査員を殺害していったのだ。
 四人目の犯行に及んだ後、検問のパトカーを振り切ろうとして事故を起こし、彼は死んだ。
 だが事件はそれだけにとどまらなかった。
 週刊誌に事件の詳細、及び選考過程での醜聞が載るに至り、
 結果、直廾賞の審査員は総入れ替えとなった。
「それだけじゃない。塵芥賞には亡くなった大罪修、
 小林弓彦君も落としてしまった経緯がある。
 しかし、それと比べても今回はあんまりだ。
 かつて土下座で頑として転ばなかった賞が、今や金で転ぶとは何事だ」
「先生、正直に言って下さいよ。いくら欲しいんです?」
 渡辺馴が困惑した表情で言った。
 話を通してあるものとばかり思い込んでていたのだろう。

 まだ書き出しですが、感想をお願いします。今後の参考にします。

50 :名無し物書き@推敲中?:04/01/19 23:45
>>49
ネタの場合
面白いです。ワロタ。
ネーミングセンスがいいなあと。

マジの場合
昔たしか、かなり有名な作家が、
同じようなネタの作品を書いていてような・・・

51 :筒井西京:04/01/20 01:01
どうも。感想ありがとうございます。
>50 昔たしか、かなり有名な作家が、
と言うよりもろですよ。
筒井康隆氏の「大いなる助走」と言う作品があって、
まだ文壇は変わって無いなあ、と思いまして……。







52 :筒井西京:04/01/20 02:35
「そうだわ。演技はよしてちょうだい」
 林田鞠もそれに追随した。読者に追随するばかりの、
彼女の作品に相応しい態度だった。
「黙れ、ポルノ作家どもが」
 心底軽蔑した声音だった。
「なんて暴言!新聞に言うわよ!」
 鈍い彼女にもそれは伝わったのだろう。林田鞠はわめき散らした。
 もっとも、彼女とてそんな文句が通用するとは思ってはいまい。
 つまるところそれは、ただ見苦しさの発露に過ぎなかった。
 ミステリー業界は甘いと言う発言で世の失笑を買った時から、
 彼女はかけらたりとも変わっていない。
「ほらほら、また莫迦を晒すぞ。そんな事言ってばかりだから、
 直廾賞の審査から外されるんだ」
 そう言って渡辺馴は止めに入った。だが目は笑っていない。
 それもそのはずだ。彼もまた混乱の責任を取らされ、
 塵芥賞へとばされたのだから。
「見苦しい真似は止めて下さいよ」
 うんざりした様子で、睦月寛は言った。
「君もいたのか。最近エッセイばかりで廃業したものと思ってたよ」
「それは言わないで下さいよ。
 私にははっきり言って小説は書けないんですから。
 通俗エッセイが今や関の山です」
 そう自嘲気味に言葉を続けた。
「この前も汐野七美と会って非難轟々だったからな。
 全体格の違う作家と会って恥ずかしいとは思わないのか。
 片や格調高くしかも面白い歴史小説家、片や通俗エッセイストだ」


53 :筒井西京:04/01/20 02:36
「ねえ先生、反論してるのは貴方だけなんですよ。
 貴方さえよければ、丸く収まるんです」
 再び、村田隆は弁明した。
「文体は現代語調だし、感性も若者向きです。
 おまけに映画化もされると来てる。
 これは盛り上がりますよ、絶対。若い割には破綻も少ないし」
「そりゃあ絶望の国のステイヒアよりは盛り上がるだろうよ」
 失敗作の話をされ、村田隆は顔を歪めた。
「取材ノートまで出してあれでは、君もさぞかしだろう」
「今度のは売れてますよ」
「おれの推薦文がなかったらどれだけ売れたか」
「ええ、それはもう先生には――」
「第一若い女性たちらしい小説だけど、三つとも物足りないだろう。
 肝心なものが欠けていると言わざるを得ない」
「じゃあ何で、三人目を推すのよ」
 林田鞠は不満そうな様子だ。
「今回受賞無しとなったら、君らが納得しないだろう。
 今回の直廾賞は間違いなくあの男だ。さぞ噴飯やるかたないことだろう」
 石動以外の四人に、苦り切った表情が浮かんだ。

 今日はもう寝ます。それでは。


54 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 08:59
>>53
それをいうなら「憤懣やるかたない」では?
それともわざと?

55 :筒井西京:04/01/20 11:49
 氷麓冬彦。当代随一の怪談作家にして、
 現在一、二を争う人気を誇る人物。
 幾度となく直廾賞の候補に挙がりつつも、
 彼が挙がったときは該当作が無しになると言うことが続いた。
 三度目ともなるとそうはいくまい。
「それを言うなら憤懣じゃないの?」
 無謀にも林田鞠は突っかかる。が、当然のように無視された。
「あれが売れたら君らは困るだろうな。
 塵芥賞に該当作無しとなれば、必然的に直廾賞に注目が集まる。
 とすると流行るのはあの男だ。分かり易いからな、彼の作品は。
 分かり易い凄さだ。加えて面白く、再読にも耐え得る。
 結果、君らの本は売れなくなるかも知れない、と。
 どうなんだね? 少しは恥ずかしいと思わないのかね?」
 そう言って、石動信太郎は嘆息した。


56 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 12:34
他スレで紹介がありましたので、来ました。

筒井西京先生! 
おもしろい! 
大いなる助走の雰囲気もしっかり踏襲しつつ、ちゃんと2004バージョンになっている。
久々に笑ったなー。

続きまってまし。
で、完成したら、どっかにまとめたいですね。

57 :筒井西京:04/01/20 12:56
「小説ってのはいつの年齢で書いたっていい。
 だがな、それが文学かどうかは話が別だ。
 直廾賞の方はあの一件以来随分とましにはなった。
 筒井和隆君や先日亡くなった星壮一君みたいに、
 SFだからといってそれで直ぐ刎ねられることは最早ない
 ――少なくとも、表向きは。
 知っているだろう、星君が今何と言われているかくらい」
「国民的作家――ですね」
 村田隆がそれに答えた。
「そうだ。直廾賞落選は先駆者の証でもあるし、時代の流れでもある。
 君らはそれを大安売りする気だ。スケープゴートと併せて。
 スプリットタン・ぶるーす、これは一見グロだがまあいい。
 おれも△をつけたが、どちらかと言えば○に近い」
 そこで石動信太郎は一息ついた。


58 :筒井西京:04/01/20 12:58
「が、蹴倒したいねん――これは何だ。限りなく×に近い△だ」
 束の間、座敷に笑みが戻った。村田隆は苦笑している。
「そのままもそのまま、よくよくの青春小説だ。題名で全てを表せる。
 いつだったか、筒井和隆君を軽薄と詰った奴がいたな。軽薄と軽妙は違う、と。
 今回のこれは間違いなく軽妙じゃない。
これを現代的というのなら、小説家辞めろ、辞めちまえ。
 第一カッコ苦笑、だと。日本語が美しいにも程がある。
 神童が全ての免罪符になるのなら、
 才人も天才も何ら必要がないことになるぞ」
「先生。残念ですけど、世の中は貴方の様な人ばかりじゃないんです。
 むしろ私のエッセイに騙されるような人間の方が多数です。
これが民主主義というものじゃないんですか」
 穏やかに、しかしやはり自嘲気味に睦月寛は言った。


59 :筒井西京:04/01/20 13:00
「民主主義ってのはな、国民が政治に参加する最悪の方法なんだと。
 半世紀は昔の酔っぱらい政治家がこう言ってんだよ」
「へえ、誰なの?」
 林田鞠が聞いた。三人に失笑の表情が浮かぶ。
「ウィンストン・チャーチルだ莫迦!」
 言われて林田鞠は押し黙った。
 そして――しばしの沈黙。
「分かった。君たちの意見は分かり過ぎる程よおく分かった。
 ――おれはこれで失礼させてもらう」
 そう言って立ち上がり、石動信太郎は座敷を去った。
 後には、重苦しい空気だけが残された。


60 :筒井西京:04/01/20 13:30
「時代、ね」
 そう呟いた林田鞠に、三人は再び失笑した。
 彼女が言うと、ただずれた言葉にしか聞こえなかった。
「時代、だな」
 静かに、睦月寛は呟いた。
 誰に聞こえるでもなく、言葉は消えて行った。


61 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 18:29
筒井西京タン、
楽しませていただきました。ありがとん
ヽ(´ー`)ノ

62 :1:04/01/20 18:48
スレの空気をすっかり塗り替えられてしまいました。

>>筒井西京
若輩の俺よりも数段面白いもの書いてるなと
読みながら思いました。
読んでる物と、文学に親しむ年季の差かな…
なんとも楽しませていただきました


63 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 18:54
俺も応募用に書いてみたけど晒していいでつか?

64 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/20 19:12
漏れも。もっと批判ほすぃ。。。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/1108/catch.html
原稿用紙10枚程度です。ので、リンクにしました。
ご批判願います。未完成は失礼と思い、完成させました。



65 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 20:20
句点、読点のバランスが変だと思う。

66 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 20:43
>>63
どうぞどうぞ。

>>64
今読んでいるところです。あとで色々と厳しいこと書きますよ(w。
65さんには私も同意です。

67 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 20:46
2004
なのに六年前に亡くなった星新一を
先日亡くなったというのはおかしい

68 :63:04/01/20 22:29
小学校で授業で書いた以外で初めて書き上げた作品です。
批評お願いします。
http://page.freett.com/rudorufu227/syosetu.doc

69 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:17
>>64
気になったところだけ挙げておきます。これらのことは「問題点の氷山の一角」だと思ってください。

◆文体上の問題

1.句点が多すぎる。
2.”彼”が多すぎる。もう少し減らしたほうがいい。
3.固い表現が目立つ。
4.主語と動詞をあまり離しすぎないするように工夫したほうがよい。
5.あまり意味のない倒置がある。

(例)
 >普通に中高を出→普通に中学高校を出て
 >彼は、読書を好んだ。→彼は読書が好きだった/彼は本が好きだった/彼は読書が好きになった。
 >彼の手にはまったグローブのくすんだ茶色に、心地よい音とともにおさまった。スパン。
   →手にはめた、くすんだ茶色いグローブに、スパンという心地よい音をたてておさまった。
 >彼が、人生はくだらないものだ、と理解したのは、大学生のころのことだ。
   →人生とはくだらないものだな、と彼が理解したのは大学生の頃のことだ。
 >その間に、息子は、大学生になり、成人式を迎えた。会うたびに、何かしら成長していた。
   →その間に息子は大学生になり成人式を迎えた。会うたびに何かしら成長していた。

70 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:18
(続き)

6.曖昧な表現・陳腐な表現が多い。

 >普通の家に生まれて
   ※普通の家とは?一件家?借家?車は持っているのが普通?
 >普通に中高を出
   ※作者は「高校を出ることが普通」だと思っているように読み取れるがそれでいいのか?
 >普通に卒業した
   ※普通の卒業とは?世の中には留年しても「普通」だと思っている人も大勢いる
 >彼は、できるだけ優しく、強く、清く生きてきた。
   ※優しく、強く、清く生きてきた大学生活とは、一体どういうものなのだろうか?
 >目の中に入れても痛くないほどに、かわいがった。
 >息子はすくすくと育っていった。
   ※手垢のついた表現。孫を授かったじいさんばあさんのようでもある。
 >なんとなく、自分の限界が、地平が見えた。(略)どちらかというと、ほっとした気持ちだった。
   ※「なんとなく」「どちらかというと」…こういう曖昧な表現が頻出すると読者はイライラする。
 >いわゆる進学塾に通い
   ※進学塾は進学塾としか言いようがないのでは?
 >彼が今のソファで寝転んでいると
   ※私にはソファのある家というのはスゴい金持ちのように思えるのですが(笑。
    今のソファとは「居間のソファ」のこと?すると、この部屋は洋室?他に和室があるの?

 他にもたくさんあるが、問題なのは、あなたは「普通の人」を必死に書こうとしているようだが
 それはあくまで「あなたにとっての普通」であって、この短編の読者には「あなたの思う"普通"
 の基準」が何なのかが良くわからないということ。

71 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:18
(続き)

7.視点が混乱している。この物語は誰によって記されているのか良く分からない。
 作者の主観? 主人公の知り合い? 客観的第三者?

(例1)↓これは上記三者のうち誰の言葉? また、ここが無くても特に問題がないのでは?
 >彼の人生のことを話そう。それが、彼を語ることに、そして、このキャッチボール
 >を語ることに、なると思う。多くは語らない。語るべきことのみ、語ることにしよう。

(例2)↓これも誰の言葉?まるで主人公の知り合いのようだけど…。
 >そのつぶやきは、しょっちゅう聞かれた。

72 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:18
◆設定上の疑問・問題

作品中に記されていないこと(記す必要は無いこと)でも、もしあなたがそれを
聞かれたなら答えられるようにしなければボロが出る。以下の質問に答えられるか?

1.これは、どこの地方の、いつごろの時代の話なのか?各場面の季節はいつなのか?

 キャッチボールをすることが普通でキャッチボールをする場所が普通にある時代はいつ?
 少なくとも、今の日本の都会ではないでしょう。
 コンピュータ・ゲームのない時代には、硬式・軟式どちらも含めて都会も地方も少年野球
 チームはいっぱいありましたよ。なぜ主人公の子供はそこに行かなかったのか?

 >会社に入ってからの日々は、それまでの日々より楽だったといえる。(中略)
>そして、子供が出来た。
 ええ!?いつの間に女性と出会って結婚する気になったの?てっきり主人公は恋愛
 恐怖症になったかと思ったけど。二人のなれそめは?社内恋愛?お見合い?
 社内恋愛なら奥さんは仕事を辞めたのだろうか?お見合いなら上司の紹介?
 この奥さんは、具体的な記述が無いということは専業主婦?
 それで家計上は十分だということ?

 >彼は距離をってキャッチボールをするのを好んだので、あまり会話はなかったが
 無理がある。それではどうやって色々変化球とか教えたのだろうか?
 野球好きの父親は子供に細かく注文するよ。距離があれば大声で指示する。
 この親子は月に二度しかキャッチボールをしなかったようだし…。

 >空は青く晴れ、風が少しある、さわやかに暖かい日だった。緑がゆれていた。(中略)
 >「そろそろ、卒業だな。」
 晴れていれば空が青いのは当たり前。卒業前なら、ちょうど冬真っ盛りなのでは?
 三月は春一番が吹くけど、二月は日本が一番寒い季節のはず。緑がゆれていた???

73 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:19
(続き)

2.あなたは野球にあまり詳しくないのでは?

 主人公は変化球の投げ方などを細かく知っているようだが、プロ野球自体は好きでは
 ないのだろうか? 好きならその描写を、そうではないならその理由を記すべき。
 変化球は「打者を打ち取るための球」なのだから、ただキャッチボールが好きなだけで
 変化球を教えるというのは、あまりに不自然。

 私は少年野球でピッチャーもやってましたが、腕に良くないので、指導者は普通は子供に
 変化球はみっちりとは教えません。
 もう一つ、変化球は指先ではなく腕全体のヒネリを使って投げるのですがご存知ですか?
 人間が普通に投げると、ボールはナチュラルにシュート回転します。主人公は速球の投げ
 かたを知っているようですが、あなたは知っていますか? 速球と直球の違いは?

3.主人公の恋愛は両思いなのか、片思いなのか?

 「あっさりと裏切られた」ということは両思い?片思いなら、そう落ち込むこともないし。
 1年も絶望して暮らしていたらしいけど留年はしなかったのか?
 現役じゃないと、主人公が働いていそうな安定して収入の良さそうな会社には
 「普通は」いけないでしょう。

4.なぜ主人公は読書が好きになったのか?

 「彼は、読書を好んだ」だと、昔から読書が好きだったように思えるが、それでいいのか?
 失恋してから読書好きになったのなら不自然。人生論を求めて読書に没頭するように
 なった人は大勢いるけど、人生に絶望してから趣味にすることではないでしょう、読書は。
 それに「がっかりした人間たちの姿が(略)描かれていた」かどうかは、まず本を読んで
 からでないと分からないはず。

74 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:22
(続き)

5.主人公の好んだ本、作者は?

 どうも良く分からない。主人公が読書にはまったのは「救いを求めて」でも「気晴らし」でも
 なく「共感を求めて」のようだが「普通の人」は逆では?
 この主人公の好みそうなジャンルも作者も、私には具体例が思いつかない。

6.主人公は文系?理系?専攻は?

 理系の人間なら人生に落ち込んだら「研究に逃避する」か「すなおに留年」するかだろう。主人公は文系?専攻は?

7.主人公の職業は?

 「普通の人」なら大学の専攻とほとんど関係ない職種に就こうとは思わないだろう。
 寒い地方でやるのは好ましくなさそうだということは営業系の外勤業務?
 だとしたら、どうやって北の支社長と出会い、仕事振りを認めらてもらえたのか?
 それに普通の会社なら他部門、他地区に栄転するなら現時点の上司の推薦・許可が
 いるはず。今の地方のさらに北の支社長が引き抜くというのは考えにくい。

8.主人公は、そこそこ収入のある生活をしているようだが、なぜもう一人子供を作ろうと思わなかったのだろうか?

 単身赴任ばかりしていても二人、三人の子がいる人はいくらでもいる。

75 :名無し物書き@推敲中?:04/01/20 23:33
>>64さん

最後に、全く個人的な感想ですが、私はこの主人公には共感も感情移入もできません。
また、主人公は随分チンケな人間に思えますが、仕事ぶりは結構優秀なようですね。うーむ…。

私はあなたの短編を読んで、清水義範の『柏木誠治の生活 』を思い出しました。
こちらも、そこそこ収入のありそうな普通のサラリーマンの生活を描いた小説です。
簡潔な文章で、主人公の姿がきちっと記されています。
初級文章論でしたら久美沙織の『新人賞の獲りかた教えます』三部作をおすすめします。
どちらも、もしお読みになったことがあるなら、ぜひ今一度再読を。

長々と失礼いたしました。ではこれで。

76 :筒井西京:04/01/21 00:14
 大いなる助走・2004(仮)

 ACT0/SCENE2

「あ、先生」
 料亭の門前に立っていたのは、顔見知りの番記者だった。
 暇そうな顔で、煙草を燻らせている。
 わざわざ携帯灰皿を持ち歩いているのが、いかにも彼らしい。
「君か」
 そう言って、石動信太郎は笑みを浮かべた。
 いったい何時間ぶりだろう、まともに笑みを浮かべるのは。
「一本貰えるかね」
「禁煙中じゃないんですか」


77 :筒井西京:04/01/21 00:15
「いいんだよ、禁煙なんて簡単なんだから。
 もう百回以上禁煙したって豪語した作家もいたくらいだ。
 ……一本貰うよ」
 番記者はくすりと笑った。全然禁煙になっていない。
 懐からライターを取り出し、煙草に火をつけ、渡した。
「おお、至れり尽くせりだな」
「ちなみに、誰が言ったんです?」
「マーク・トゥウェインだ」
 一服して、石動信太郎は答えた。
「なるほど。で、どうなりましたか、選考は?」


78 :筒井西京:04/01/21 00:17
「どうもこうもないよ、今の男がだらしなすぎる。
 これだけ言やあ、分かるだろう」
「ってことは」
「そう、とんだ出来レースだよ。ついでにおれが推したのも落とされた。
 まさか三人同時は出来ないからな」
 再びの一服。
 ――今日はこんな事ばかりだ。
 そう思いつつ、石動信太郎は嘆息せずにはいられなかった。
 いったい何回目だろうか。
「おれは期待してない訳じゃないんだ。若い人が出てくるのも分かる。
 だがあそこまで手荒に歓迎する気にはなれないな」
「手荒、ですか――」


79 :筒井西京:04/01/21 00:19
「度の過ぎた賛辞は的外れの批判よりずっと堪えるもんだ。
 誉め殺しだよ、誉め殺し」
「確かに、あの歳での取材ラッシュは堪えるでしょうね」
「おいおい、君もそれに参加する側じゃないのかね?」
「私は番記者です」
 とんでもないという風に、記者は笑いながら首を振った。
「今のところあなた専属ですよ。幸いなことにね」
「そう言いつつ、時々辟易してるんじゃないかね」
「ま、そう言うこともあるでしょう。面白いから僕はいいです」
「はは、君もなかなかだ」
 言って吸いかけの煙草を、携帯灰皿へと投げ入れた。
「危ないなあ」
「なに、ヨットで鍛えてるからな」
「意味が分かりませんよ」
「はは」


80 :筒井西京:04/01/21 00:22
 その時不意に、渡り廊下の方が騒がしくなった。
 喧噪は料亭を出て、ほどなく石動と記者の所まで到達した。
 大量の報道陣。それを、一人の男が引き連れている。
「おっ、西方君」
 西方昭三。別室で行われている、直廾賞の審査委員長だ。
 格調高い筆致で著名な、歴史小説の大家でもある。
「あ、先生。なんだ、大分早いじゃないですか。
 もめる、って言ってたのに」
「そりゃあ早いさ。おっ放り出してきたんだから。
 そう言う君はどうなんだ」
 石動信太郎は逆に訊ね返した。
「いや、こちらはもう終りましたよ。円満解決ってやつです」



81 :筒井西京:04/01/21 00:24
「で、誰が獲ったね」
 その場に緊張が走った。誰一人、聞くことが出来なかった質問だからだ。
 常識で考えれば決まっている。
 しかし――結果が恐くもあり、興味津々でもあった。
「氷麓冬彦」
 おおーっ
 歓声。続いて、ささやかな拍手。
「ほお」
「と三國志織」
「お、彼女もようやくか」
 実力と人気を兼ね揃えたベテラン作家だ。
 恋愛の狂気を孕む部分を描くため、常にこだわり続けたいと話す、
 珍しいタイプの恋愛小説家として知られている。
 父に随筆家の故・三國茂を持つせいもあってか、
 正しく美しい日本語にも執着があると言う。


82 :筒井西京:04/01/21 00:26
「二人ともほぼ満票だったよ」
「いや、めでたいね。直廾賞は健全だ」
「先生があの二人を引き受けてくれたお陰ですよ」
「あの二人、か」
 石動信太郎は顔を歪めた。
「どうでしたか、塵芥は」
「前よりはましだが、五十歩百歩だな。あの女は相変わらず莫迦だ。
 爺さんの方は前回あれだけリアリティ云々に拘ったくせに、
 今回は何も無しときた。
 どうしたものかね? いい年した大人が小娘に鼻の下伸ばしてるってのは」
「ま、それだけじゃないんでしょう?
 ――済まないが記者諸君、ここから先はオフレコでいいかな?」
 西方昭三はそう訊ねた。
 彼のそれは、つまり場を外してくれ、と言う意味だった。

 連続投稿失礼しました。
 よろしければ感想、問題点などのご指摘をお願いします。

83 :筒井西京:04/01/21 00:42
間違いに気付きました。

>>82
誤・場を外して〜→正・席を外して〜



84 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/21 01:32
>>72-73
ありがdです!
1−1東京でも、御苑や代々木公園など、結構あるくらいだから、都会でもある、と思いましたが。。。設定としては、東京の会社員です。
1−2ほとんど恋愛はせず結婚した、という仮定です。ただ、愛してはいます。そのあたりの表現はしていませんね。それをかくと暗くなるかな、と思い、書きませんでした。でも書かないとダメポ?
1−3ここの違和感は自分でも感じていました。だから、カーブを投げるときに少し近づくように描いたのですが。。だめ?
1−4>緑がゆれていた???
「就活だよ・・」といわせているので、そんなに「もうすぐ」ではありません。四年の六月を想定しています。


野球に詳しくなくはないつもりですが・・・。キャッチボールは好きですね。変化球の練習はそのくらいの
男の子ならしたがると思います。野球をしていなくても。
シュート回転がかからないためには、、そうですね、薬指に力を入れ、しっかり握ってきちんと腕をふる?でいいですか??そんなに詳しい設定ではないです。
カーブは、ぼくでも投げられますよ。
> 私は少年野球でピッチャーもやってましたが、
> 腕に良くないので、指導者は普通は子供に
> 変化球はみっちりとは教えません。
これは知っています。あくまでも、「遊び」で教えています。あなたのように「投げ込み」をやったわけではありません。
速球と直球の違い、っていうのはよく分かりません・・・。上向きの回転がかかっているかどうか、ですか?うぅ。

片思いなら、裏切られた、とはいいません。留年はしていない設定です。最近の大学なんてそんなものです。


>人生に絶望してから趣味にすることではないでしょう、読書は。
なぜですか?読書がそんなバイタリティあふれるものだとは思いませんが。


85 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/21 01:40
>>73-74

>この主人公の好みそうなジャンルも作者も、私には具体例が思いつかない。
カフカ、カミュなどの実存主義(?)の一派や、フィッツジェラルド、カポーティ、
オブライエン、アーヴィングなどのアメリカ近代文学を想定しています。

>主人公は文系?専攻は?
文系の、経済学部か文学部(史学や言語学など)を想定しています。
ここらへんは、留年は、する気がなければしないと思いますが?

当方大学生なのでまだ仕事のことはそこまで詳しく考えていませんでした。
とにかく、上のように経済学部、文学部を出て、というイメージしかもっていません。
営業ではない感じです。かれは営業には向きません。
自分の父親に、そういう転勤があったもので、
細かく考えずにそのまま書いてしまいました。

「できなかった」としてあります。

細かく読んでくださってありがとうございました。
そこまで読んでいただいて感情移入してもらえないのなら、、
やっぱだめですね。まだまだ。
ご意見、参考にいたします。

86 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 01:45
>「どうもこうもないよ、今の男がだらしなすぎる。
 これだけ言やあ、分かるだろう」

なるほどっ
これは、妙に説得力がある。
もう、ほとんどルポですね、これは。

西京タン、うまい!

87 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/21 01:50
あ。>>69

1.句点が多すぎる。
2.”彼”が多すぎる。もう少し減らしたほうがいい。
3.固い表現が目立つ。
このあたりはわざと、でしたが、、
4.主語と動詞をあまり離しすぎないするように工夫したほうがよい。
5.あまり意味のない倒置がある。
これはそのとおりですね。
特に、
>彼が、人生はくだらないものだ、と理解したのは、大学生のころのことだ。
 →人生とはくだらないものだな、と彼が理解したのは大学生の頃のことだ。
これはその通りです。そうかそうか。

>あなたは「普通の人」を必死に書こうとしているようだがそれはあくまで「あなたにとっての普通」であって
必死にはなっていませんが、そうですね。甘かったです。とにかく平凡な普通の人間を描きたかったので、表現も平凡にしたのですが。
「普通」の基準が違う、といわれれば、納得せざるを得ません。

7.視点が混乱している。この物語は誰によって記されているのか良く分からない。
これは考えたのですが、、いいか、とかおもってあいまいなままほっときました。
やっぱだめなんですね。ただ、一応の設定としては、かなり彼に近い
第三者です。彼自身が語ってはいません。

88 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/21 02:11
ただ、自然主義はそんなに好きじゃないです。
リアルで、だからなに?って思っちゃいます。

まあ言い訳ですが。

89 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/21 03:33
sage
>>84自己レススマソですが
三月、ですね。。。

90 :筒井西京:04/01/21 03:40
>>86妙に説得力が

ありがとうございます。
まあ、本人の発言を変えて書いてるところもあるわけでして、
ここの功績は石動…じゃなかった、石原慎太郎にあるでしょうね。
野郎どもはフェミに騙されずもう少し踏ん張れと。
今夜はもう寝ることにします。それでは。


91 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 04:35
159 :名無しのオプ :03/12/12 22:12
永遠の仔 〜再会は地獄への扉だった〜

 「パーラーさくら」から出てきた八谷良平は、けばけばしいネオン看板に唾を吐いた。入店から僅か30分で3万吸われた。写メールでデジ万した攻略法通りに打ったはずだが、銀玉は氷のように溶けて無くなった。
 くそが。
 八谷は店の前に居並ぶ自転車列に蹴りを入れようとして、やめた。チリトリを持った店員が、八谷をにらみ付けている。目が合った。先に目を逸らしたのは、八谷の方だった。
 5年前、いや10年前なら腕っぷしに自信はあった。たいていの奴らを叩きのめせる自信はあった。だが、いまでは――。八谷の腕は鳥ガラのように細い。シンナー、シャブ、その他もろもろの薬物が、八谷の筋肉と歯、それに明るさを奪っていった。
 むしゃくしゃした八谷の足は、自然と奥田三吉の住むアパートに向かった。
 呼び鈴を押す。
 返事がない。
 八谷は共同廊下に唾を吐き、植木鉢の下をまさぐった。スペアキーがセロテープで止めてあった。

92 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 09:48
66です。
◆ntNbWDK8Poさん、御即答ありがとうございます。
読み違い、読みトバシは多謝!(就活→就職、と読んでしまった! し、しまった…(汗)
他にも色々と書こうかと思っていたのですが、「嗜好の違い」ということに集約されて
しまいそうなのでやめておきます。
野球に関する質問は、わざとビーンボールを放ったのですが、あなたに軽くいなされて
しまいました(w。最後の「速球と直球の違い」はイジワル質問。答えは内緒にしておき
ましょう。
正直、あなたはプロットの練り込みや作品の推敲をあまりやらない方なのかと思って
しまっていたのですが、私の誤解でしたね。失礼しました。草々。

93 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 09:58
>>68
これはMS−WORD等で書かれたものでしょうか?残念ながら私のPCでは読むことができません。
期待させてしまって申し訳ありません。できればテキスト形式でUPしていただけるとありがたいのですが…。

94 :63:04/01/21 14:32
テキスト形式にすると読みづらくなっちゃったんですが……。
http://page.freett.com/rudorufu227/syo.txt

95 :筒井西京:04/01/21 16:21
「おっと、じゃあ僕も退散しますか」
 一番に石動信太郎の番記者が去り、一人二人、
 年季の入った記者から去っていき。門前に、二人だけが残された。
「いい記者ですね」
「ま、解ってる奴はそれだけで有り難いな。
 若いし記者をやらせるには惜しい気がするよ。
 ここだけの話、あの爺さんの跡を継ぐんだろうがね」
「確かに、ただのぼんぼんじゃなさそうですね。転職は何を勧めます?」
「小説家だ」
 石動信太郎は即答した。


96 :筒井西京:04/01/21 16:22
「はは、まさに実力主義の世界だ」
「そうとも限らなんさ。
 丸川の力で二十万部、装幀で三十万部、
 駆け出し女優の推薦文で百万部の時代だ。
 小説なんて、自業自得の世界なのにな」
 そう言って改めて、石動信太郎は出版の現状を嘆いた。
「奴等も奴等だ。小林弓彦、大罪修、筒井和隆――
 先日亡くなった星壮一まで盾にしても駄目だった。
 ありゃあ一本は積まれてるぞ」
 そう言って石動信太郎は指を一本、立てた。中指を。
 世辞にも品があるとは言い難い。だが迫力はあった。
「一本って――百ですか」
「それより二桁」
 ――確かな話だ。そう言わんばかりに、石動信太郎は頷いて見せた。
「なかなか政治家ですね」
「おれは政治家だよ」
「おっと」
 どちらともない苦笑。


97 :筒井西京:04/01/21 16:24
連続投稿失礼しました。76−82の続きです。


98 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 18:56
>>94

スクロールして5秒ぐらいで最後までざっと読んだ感想

プロと遜色無し

99 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 22:45
>>97

乙です。茶でもどうぞ。
(´〜`)つ゛ 旦
おもしろかったす




100 : ◆ntNbWDK8Po :04/01/21 23:16
>>92
粘着っぽくてすみませんでした。。

101 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 23:40
>>94
面白い! ただこれ、「まあ、その分品揃え」ってところで切れちゃってるんですけど…。
UPしてる分はここまでなんですか? 是非続きが読みたいんですが。それとも私のPCの問題か?
センテンスが長すぎず短すぎず、キャラ立てが綺麗で無理がないし、説明っぽいセリフもないですね。
でも誠一はなんでこんな学校に入ったんでしょう?家から一番近かっただけとか(w。

>誠一はパンのゴミを袋に入れ立ち上がる。
文章としては、ここだけが良く分かんなかったのですが…。パンの袋をゴミ箱に捨て、ということ?

>「陸上部のやつもうざい。安藤の担任がたしか顧問だったよな?」
誠一の目の前には安藤しかいないんだから「安藤、おまえの担任がたしか顧問だったよな?」
の方がいいのでは?まあ好みの問題ですが。

102 :筒井西京:04/01/22 00:54
「先日、ですか。むしろ昨日のことのように思えます。
 凡百な言い回しですが」
「もう六年は前になるか」
「でも意外です」
 言われて、石動信太郎は軽く肩をすくめて見せた。
「おれでもユーモア小説は読むぞ」
 ただし面白ければ、と石動信太郎は付け加えた。
「はは、そりゃ厳しい。でも、嫌な時代ですね」
「関係ない奴もいるさ。もちろん君もだ」
「氷麓冬彦君には負けますよ。格上の相手を選ぶってのも、
これでなかなかきついもんです」
「君でどっこい位か。
審査員の方が格下とは、随分な皮肉だ。そうじゃないか?」
 そう石動信太郎は同意を求めた。
「全くです」
 深々と、西方昭三は頷いた。

 96の続きです。これにてACT0/SCENE2は終了。
 続きはどうしようかなあ……仕上げて応募してみるかな?

>>67 2004なのに星新一が〜
ようやくお答えすることが出来ました。


103 :筒井西京:04/01/22 02:22
>>56 完成したらどっかに

 完成はしてませんが(まだACT2の途中)、
 折角ですのでアリの穴なる所にいったんまとめました。
「大いなる助走・2004(仮)」
 いつになったら(仮)がとれるんだろう……。




104 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 03:09
筒井氏

 是非、完成させて応募してください。
楽しいじゃないですか。

105 :63:04/01/22 09:55
>>101
面白かったですか。有難う御座います。

>ただこれ、「まあ、その分品揃え」ってところで切れちゃってるんですけど…。
すいません。なんか貼り付けが失敗したみたいで。
続きです。
http://page.freett.com/rudorufu227/syo2.txt

>でも誠一はなんでこんな学校に入ったんでしょう?家から一番近かっただけとか(w。
まあそんな感じでなんとなく入ったらはずれだった。でも実際は厳しいけど学校自体はそこまで悪くは無く問題は一部の教師にある。
たまたまそんな教師のクラスになってしまい誠一は学校そのものを憎悪するようになる。
って感じです。

>誠一はパンのゴミを袋に入れ立ち上がる。
購買で買ってきたときの袋にゴミを入れて持っていくってことです。
私は日常的にパン食った後はこうしてるけど言われてみると他人には少し分かり難いかもしれません。

>誠一の目の前には安藤しかいないんだから「安藤、おまえの担任がたしか顧問だったよな?」
>の方がいいのでは?まあ好みの問題ですが。
本当だ、その方が良さそう。使わせてもらいますw

106 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 16:26
>>105
さっそく続きを読ませてもらいました。お手数をおかけしました。m(__)m
同工異曲の作品は多々ありますが、間違いなく平均以上のものだと断言できます。
作品を書き上げたのは本当にこれが初めて? もしかして私は釣られている;^^)!?
ただラストは、水野のメールで終わっていますが、このメールの内容で終わりでは
余韻がイマイチで、個人的にはちょっと消化不良ですね。
例えば、思い切って、誠一の返信メールを最後に持ってくるとか。
でも、素晴らしい。
これを、それ相応の新人賞に応募すれば、よっぽど下読みの目が節穴でない限り
一次予選は余裕で通過でしょう。もちろん、明らかにタイプミスだと思われる部分は
修正する必要があると思いますが。柴崎みたいな下読みもいるかも知れないし(w。

以下に、後半部分を読んで気になった点を挙げておきます。

>「多分これでいいはず。毒ガスに使う洗剤もここにあるぞ」
下校中の帰り道ならともかく、ホームセンター内の会話としてはヤバイのでは?
セリフも説明くさいし。二人とも用途は知っているのだから「毒ガスに使う」は無い方がいい。

>ろ紙はコーヒーのフィルターで代用することにした
コーヒーフィルターは目が粗すぎるので普通の化学作業ではまず実用になりませんね。
小説という架空空間上ならOKでしょう。これは本当に私が「ただ気になった」だけです。

107 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 16:27
(続き)

>金属のボトルのジュースも十本ほど購入する。
"の"が鬱陶しい。「金属(or金属製)ボトルのジュース缶」などとしてみては?
ボトルを何本使用するかは、予め計算しているのでは? 全部で×本、予備×本とか。
バラ10本で、がちゃがちゃと購入したのでしょうか? 架空の世界の話なのだから、
箱入り1ダースをそのまま買う、というのもありかも。飲みきれんか(w。
しかし、買い物カゴも鬱陶しそうですね。ビーカーや豆電球と同じカゴには入れられ
そうにない。アセトン缶とジュースは同じカゴに入れて、安藤に持ってもらいましょう(w。

>購入した物を用意しておいたバッグに入れる。かなりの重さだ。
>それを二人で誠一の部屋に運びその日は解散した。
重そうですねぇ。レジに持っていくだけでも一苦労だと思うけど、家にもって帰るのは
さらに大変そうですが、どうやって持って帰ったのか? バッグに入れたのは人目に
つかないようにするため? 誠一の家の車を使えば人目にもつかないしバッグに入れ
る必要もないのでは?

>しかし誠一は世界史の授業が嫌いなわけではない、むしろ好きな方だ。まず教科担当の
>もともと島田を誠一は気に入っていたし、この前の柴崎の一件以降、島田への高感度は
>かなりたかまった。歳の割に、授業もはきはきしており年を感じさせない。年寄りは
>よぼよぼで薄汚い生き物というイメージを持っている誠一にとってはこれだけでかなり
>好感を持てた。
この辺の文章は少したどたどしい。誠一はあまり人を誉めたことがないためか?(w
「教科担当のもともと島田を誠一は」→「教科担当の島田をもともと」ですよね。
あと、ここだけでは無いのですが、「誠一は…誠一は…誠一は」という部分は少し見苦しい。
「こうかん…こうかん…」と続くところも同様。
「島田への高感度はかなりたかまった。歳の割に、授業もはきはきしており年を感じさせない」は
「島田への好感度はかなり高まった。授業もはきはきしており歳を感じさせない」かな?

108 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 16:28
(続き)

>「君は打撃は強いけどその分隙ができるね。そこを気をつければもっと強くなるよ」
>「はい、有難う御座いました」
>「わしは少し休憩するよ。歳をとると試合稽古は少々しんどくてな」
島田と竹内は少なくとも一年以上一緒に稽古をやっていると思いますが、だとするとこの
初対面のような会話は不自然。

さて、このあと誠一と安藤はセコセコとイケナイコトに励むわけですが(ネタばれ自主規制中)、
この辺の描写は良くできていると思いますが、個人的には、もう少し換気に気を配りたくも
あります。手に付くとヒリヒリする材料もあるし、氷水を使っていると手が痺れてくるので、軍手か
薄手のゴム手も欲しいですね。目を保護するゴーグル(度なしの眼鏡で代用も可)とかも。
アセトンが一滴でも目に入るとシャレになりません。
他にも色々ありますが、全く修正しなくても小説としては問題ないと思います。

>いよいよ明々後日が決行日、製造に掛けられる時間は明日で最後だ。
「みょうみょうごにち」?、と一瞬不思議に思ったのですが「しあさって」とタイプするとこう出て来る
んですね。それより、ここ以降は「火曜…水曜…木曜…」と書いた方が緊迫感が出たかも。

>「これが時限爆弾」
>「このタイマーをセットすればいいのか?」
>「やめろ、下手にいじるな。暴発したらどうするんだ。せっかく作ったのに」
>「大丈夫だよ。心配するな」
何を根拠に誠一はそんなことを言っているのか? ちょっと触っただけで暴発してしまうような
ものを鞄に入れて持ってきた安藤もオイオイと思うけど。

>ああ、それはちょっと遊びで作ったやつ。
もう少し具体的な形状の説明も欲しい。

109 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 16:28
(続き)

>その後に母親が付いてくる、微笑ましい光景だ。
「付いてくる、」→「付いてくる。」かな? 「微笑ましい光景だ」とは誰がそう思っているのか?
誠一がこの場にいれば誠一の皮肉とも受け取れるけど。

>母親は我が子の変わりに
「変わりに」→「代わりに」?

>未成とはいえ
「未成年」?

>口を割られることを恐れた、誠一が自分を殺しに来ることも考えられる。
句点の位置が変。「口を割られることを恐れた誠一が、自分を」

>安藤が死んだ以上
この段階では、まだ誠一には分からないのでは?

>だが目の前男に
「目の前の男に」?

>戦中、戦後を生きてきた老人は現代の若者より精神も肉体もかなり強靭だ。島田は戦争中に
>目の前で多くの仲間を亡くした。また、戦場で人も殺している。
これも単に気になった点。この小説は9・11以後の話のようですが、島田の実年齢は幾つ
なんでしょうか? たとえ小説でも80歳以上ではキツい気もします。満州で少年兵でもやってた
のかな?

110 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 16:29
(続き)

この後の島田のモノローグ部分ですが、普段と誠一との対決中で口調が違うのがやや不自然。
でも死ぬ時には元に戻ってるし(w。

>鍵十字の描かれた部分がが割れ
「が」が多い。

>現在時刻は八時四八分
どうやって知ったのか? その描写も欲しい。理由は二つ下に書きました。

>外に出るのと同時に誠一は倒れこんだ。コンクリートに叩きつけられ全身の傷に痛みが走る。
まるで誠一が誰かに叩きつけられたようなに思える。誠一の体力が尽きて倒れただけですよね?

>腕時計を見る。九時ちょうど
ここで初めて誠一が腕時計をはめているという描写が出てきますが、携帯があれば時間は
わかりますし、携帯と腕時計の時間を秒単位まで合わせる必要があるので面倒なのでは?
腕時計は爆風にも耐えられるようなゴツい物? だとしたら警官が不審に思いそう。

>その騒ぎに乗じて誠一は走り去った。
誠一はどこに居たのか? パトカーの中? それらしい描写は特にないようですが。
まず、パトカーの前部座席には座らせてもらえないでしょう。
パトカーの後部座席なら自力では開けられないようにロックされている可能性もあります。
パトカーの外だとすれば、誠一や他の生徒達は地べたに座らされてるのか?

>この騒ぎの中、誰も誠一を気に掛ける者などいない。
それはちょっと無理が…。「おい、どこへ行く」と声をかけるくらいの人はいてもいいのでは。
どうせラストはあれなんだし。

111 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 16:30
(続き)

 最後に、全体を通しての細かい疑問点・感想を。

*なぜ直哉と信二の苗字は出てこないのか?
*安藤はなぜ誠一をファーストネームで呼ぶのか?
*安藤との出遭いの部分はもっと早く出しておいた方がいいのでは?
*水野の学校のそばをパトカーが通る部分はもう少し先にした方がいいのでは?
 全てのキャラの時間軸を合わせることは不可能ですが、ちょっとここは離れすぎでは。

 直哉は公園の爆弾事件のときに「自分に関係ない事件のことを考えていても仕方がない。
朝の数分は貴重なのだ」なんて自分が考えてたことを、すっかり忘れてるみたいですね。
ただ、ついでに作者も忘れてるようにも思えるので、簡単な言及があるといいかも。

>言いたいことも言えない。したいこともできない。
これは誠一の心の声? でも誠一の言いたいこと、したいことって何だったんでしょうね。
言いたいこと「生きるべき者が生き、死ぬべき者が死ぬ」。したいこと「殺人」。
これは困る(w。誠一は社会不適合者であり、結局は自らの言葉に従い死んでいった…。
でも、どうせなら柴崎のオブジェも燃やせば良かったのに(w。
安藤は思ったよりヘタレでしたね。タコさんウィンナーの時点で誠一も気づくべきだったか。
誠一のラストメールは「後悔はない」だけでも良かったかも。

 ともかく、面白い物を読ませていただきました。ありがとうございます。

112 :63:04/01/22 21:35
どうも。批評有難う御座います。
書き上げた後に一応自分で読み返していたんですが思いのほかミスが多いです。反省。
ご指摘いただいた点を考慮して修正します。
平均以上と言ってもらえて嬉しいです。

あと、これってジャンル的にはどこに応募したらいいと思いますか?
どこに出そうって狙いを定めて書いてたんじゃなくてとりあえずどっかに応募するために書いてみようって感じで書いたんですけど。
ミステリーじゃないし学園ものともちょっと違う。
ノンジャンルに出せばいいでしょうか。

113 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 22:27
>>112
参考にしていただけて嬉しいです。
ジャンルとしては、一応学園モノか近未来SFでしょうか。ライトノベルもありかも。
ただし、地方の有名な文学賞では多分通してくれるところはないと思います。
出版社としては、集英社、講談社、角川などが狙い目かと。
以下のサイトなどを参考にして調べてみては?
この中では「小松左京」賞がいいかも。もっとも350枚以上必要なんですが…。
ttp://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0030.html

ここにない中ではジャンプ小説大賞が一番いいかもしれません。
規定も緩いし、200枚以内です。ただし、最新の締め切りは今月一杯です。(爆
以下に参考になりそうなスレを挙げておきます。

ジャンプ小説大賞
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1072691614/

新人賞総合案内所
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1049812164/

114 :63:04/01/22 23:08
情報有難う御座います。
原稿用紙に換算してみると280枚くらいでした。
小松左京には少なくジャンプには多い…。難しいな。
とりあえずいろいろサイトやスレを見てよさそうなの探してみます。

115 :筒井西京:04/01/23 02:25
 ACT2/SCENE0

 昨年六月のことだ。筒井和隆はひとつの文章を記した。

 第16回 木島雪人賞選評 「明日ラカールで」を推す。 筒井和隆

 少女漫画には今ん女子中高生の言葉遣いがまんま出てきて、
 これがまたリアルで刺激もあっておもろい。
 そりゃね、木島雪人賞にもそう言う作品がないことはないんです、
 でも出てくる作品出てくる作品みんなぶっちゃけると失敗しとるんですわ、
 何でだか知りまへんけど。
 だけど今回受賞させた「明日ラカールで」は、
 そこんところ良う心得てらっしゃる。
 ほとんどこの女ん一人称やから、ごっつ自信があったんやろ。
 と言うても元から下手なのは論外や。
 ただ第三章「シャーウッド」を見ればええんやけど、文章は下手な方がええ、
 伊達好みが服を着崩すように、っちゅう言葉が分かる様になっとる。
 ま、これはひとつの功績と言ってもええんやないか。


116 :筒井西京:04/01/23 02:29
 ちょっと宣伝でっけど、最近書いた「家LL」、
 これは文芸誌の八月号に載るんでよろしゅう、
 っちゅう良お似た雰囲気の作品書いたんですわ。
 若い人の作品と似たのは嬉しい様な誇らしいような、ちと複雑な気持です。
 ともかくこの作品、勝手に候補作へ科したノルマがありまして、
 幻想、実験、ユーモア、っちゅう奴なんでっけど、
 それを満たすのがこの作品だけだったんで、一等に推させて頂きました。
 そりゃあかんとこの一つや二つはおまっせ。
 無かったらそれは大傑作、文句なしや。
 本音を言うとそんな作品に来て欲しいわ、
 おもろいやろうし、おまけに審査もえろう楽になるやろうしなあ。
 「明日ラカールで」のあかんとこ、ひとつは汚らしいちゅう奴やけど、
 第二部から段々良うなって、最後数ページでようやっと合格点になる。
 もうひとつはあんまおもろくない。
 そりゃ純文学に比べるとおもろいですし、ホラーとしてはなかなか恐い。
 けどなあ――エンターテイメントとして見ると、そこまでおもろいとは思えんのです。
 まあこれは毎嬢淘汰楼の将来に対するごくごく正当な評価、
 そや御祝儀と思ってもらえれば、あんじょう納得できる話やとちゃいますか。


117 :筒井西京:04/01/23 02:32
 ま、もう一度ぶっちゃけて言うてまうと、消去法での受賞ってことになるなあ。
 他の候補作は恋愛デートおめこそれしかないんか! って感じやったし
(あんなあ、おめこは書くんやなくて、やるもんや。
 何度も言うてますやろ。ここんとこ知りたいなら、
 わての本を百冊ほど新品で買うといてや、商売商売)。
 で、流石に世ん中狭いと思ったらしい、そこまではええんです。
 その後、政治論や戦争論を唐突に出す。あれがまた良うない。
 陳腐も陳腐二束三文猫灰だらけで、一番そこがつまりまへん。
 短編で煮詰めて作ればええのになあ、
 と思った作品も果汁二十%の薄さになって、むっちゃまずくなってたりする。
 もぎたての果物わざわざジュースにする奴いまっか?
 その場で食べるのが大体簡単で一番や。
 調理するとなると、これはもう腕がぎょうさんいる。
 残念やけど、そこまで達してまへんでしたなあ。
 あと、これが一番の問題やけど、自分の少女時代を書くのはええんですけど、
 それを普遍的なものにまで高めきれてまへん。
 女の一部は共感させても、それでお終いや、大人の読者には通用せえへん。
 もっと自分に疑問を持って、文学や現代への疑問も持って、
 それを作品にぶつけるようになったら大きいもんが書ける思うんやけどなあ。


118 :筒井西京:04/01/23 02:37
 近頃若い女の子がやたら登場しまっけど、本来二十歳以前に文学は困難なんです。
 無理、って言いかえてもええ。全体なあ、音一が毎年出て来まっか?
 才能じゃないとなると、これはもう若い感性で書くしかありまへん。
 けどそんな感性だけでいつまでも書けるほど、文学は甘いもんとちゃいまっせ? 
 第一大学に入ってからの文学修行なんて自意識肥大にしかなりまへん。
 本人にとってもマイナスです。
 将来を本当に考えてはるんなら、ここは心を鬼にして落とすべきやった。
 完成してない魔術を披露するマジシャンが一体いまっか?
 そんなの三流に決まってますわ。
 もうここらで興醒めな余興は止めるんが、何より本人の為っちゅう奴や。
 出版社はアホな芸能界プロダクションと同じでっか?
 ブンガク「ぼーりんぐ娘。」でも結成させるつもりでっか?
 大人の読者は見殺しで、おなごはんの追っかけ、マニアをあてにするのは恥知らずの一言や。
 選考会でも高木信子はんを中心にえろう問題になってましたけど、
 担当者も返事に困ってましたから、今後は滅多になくなるとは思いまっけどなあ。
 何も女の子のデビューを邪魔するつもりはありまへん。
 相応しい分野はありますやろ。
 けどなあ、それが文学面するのは、やっぱ恥知らずなこととちゃいまっか。

 

119 :筒井西京:04/01/23 02:38
 選評とは言いながら、それは明らかに山出書房と、
 それに追随する者達を痛烈に批判したものだ。
“大人の”読者は喝采し、その見識の確かさを再確認した。
 ――ところが半年後。まるでそれに悪意を向ける様な記事が濫発された。

 お願いいたします。本物の関西弁が書けているでしょうか。
 昔の知人から想像するより他なく……。

120 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 03:27
関西弁って、モデルがさんまさんなのか、河内のおっさんなのか、京都の人か神戸か、そしてその
間の阪神地域なのか、アナウンサーの関西アクセントなのかでいろいろと違ってくると思うのですが、
書き分けなんてできない〜。古き良き大阪弁はたぶん急速に失われているのではと思いますが、
品のいいおじさまの知り合いでいかにも大阪な人はいないな……。米朝さんなんかいい味出してはりますわな。

書き直してみんなでツッコミ入れ合ったら何か分かるのかもしれない。

小松左京賞を誰が取るかで芥川賞で大暴れする人の気持ちが分かるのかもしれませんが、
いろいろ言えるほど読んでないぞ小松左京。SF関係の賞の情報にも疎いし。

121 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 03:38
少なくとも賞の講評なら普通の文章で書くでしょうし、会話として大阪弁が出てくるなら、
本人は標準語のつもりなんだけれど関西は抜けませんという設定か、東京でも大阪弁を
使うようなタイプの人なんでしょうね。

122 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 12:26
>>117

他の候補作は恋愛デートおめこそれしかないんか! って感じやったし

他の候補作は好いた惚れた、ちちくり合いしかあらしません。

  う〜ん、書くと「あらし」かと思われそうですね。「ありゃしません」とでも書こうか。
  凛とした関西弁で書ければ自分としては面白いです。じゃりんこチエのテツやお笑い系
  以外のイメージ。しっかし関西アクセントで標準語しゃべってる設定だったら書けないぞ。
  松竹新喜劇のテレビ放送が懐かしいけれど、あまり覚えてないし。関西弁を使いこなす
  作家が浮かばない時点でアウトな自分。

123 :120-122:04/01/23 15:21
>>115
あんさん、ようここまで書きはりましたな。自分が書いてみようとして分かりました。
自信はないけど神戸出身30代の至らぬ脳味噌で、直すくらいできりゃいいですが。
でも無理かも……。

第16回道間雪男賞選評 「あちゃらカール」を推す  筒井未知多寡(談)

少女漫画には今ん女子高生のしゃべりがまんま出てきて、
これがまた、もっともらしゅうて刺激もあって面白いもんですわな。
そりゃあ、道間賞にもそういうもんがあることはある、
でもまぁ出てくる作品出てくる作品、みぃんな失敗しとるんですわ
ぶっちゃけた話。何でか知りまへんけどな。
せやけど今回賞とった「あちゃらカール」、そこんところよう心得て
らっしゃる。ほとんど女のひとりしゃべりやから、えろう自信あり
ましたんやろ。と言うても元から下手なのは論外ですわな。
ただまぁ第三章「盛り」見たら分かりますねんけど、書き言葉いう
もんは下手な方がええ、伊達好みが服を着崩すように、っちゅう言葉が
分かる様になっとる。
まぁ、これはひとつの功績と言うてもええんとちゃいますやろか。

124 :120-122:04/01/23 15:23
最近わたしが書きました「減る」、まぁこれがたまたま「あちゃらカール」
と似たような雰囲気もありまして、しもたやられた、これを推すとわたしの
仕事がのうなるかもしれんと思いましたけど、まぁそないなこと言うてたら
どないもなりませんのでな、なんてことない顔して一等に推させて頂きました。
そりゃあかんとこの一つや二つはおまっせ。
わたしかて自分の作品読み返したら直したいとこは見つかるもんです。
「あちゃらカール」の場合、ひとつは汚らしいちゅうとこやけど、
第二部から段々ようなって、最後数ページでようやっと合格点っちゅう具合や。
もうひとつはあんまり面白うないですな。
そりゃあ文学としては新鮮、ホラーとしてはなかなか恐い。
せやけどエンターテインメントとして見たらそこまでおもろいとは思えんのです。
まぁこれはmy錠追多労氏の将来に対するごくごく正当な評価、御祝儀とでも
思うてもろたら、うまいことおさまりますやろ。

125 :120-122:04/01/23 15:25
結局他に賞とるような人もおりませんのや。
他の候補作は好いた惚れた、ちちくり合いしかありゃしません。
そういうもんはまず書くより前にやってみるもんですわな。もてない男が
書いたもんが、生娘をたぶらかすっちゅうこともありますけど、大人の目ぇに
かなうもん目指すならそうなりますやろ。
女に好かれるには教養っちゅうことであれこれと付け焼き刃で書いても、
相手がそれ以上のもんを持ってたら逆効果なわけやし、大勢の人相手に
物を書くというのはまぁ恐ろしいもんですわな。
そやかて若い人に物書くなとは言いません。むしろぎょうさん書きなはれ。
自分でも何書いたか分からんようなもんでええんです、小賢しいもんよりはね。
そないなもん、人に見せるもんやないっちゅう人もおりますけど、書く
ために書いたもんをたまたま人が見たんやったら仕方ないですやろ。

126 :120-122:04/01/23 15:30
近頃若い人に賞やって売り出すのが流行ってますけど、若い人の書くもんは
若い人がどう世の中を見てるかが分かって面白いんとちゃいますか。
そういう意味では書き手には自分が面白がられてるんやという自覚が
いりますやろ。まぁわたしの十代なんて本漬けテレビ漬け音楽漬けで終わり
ましたんで偉そうなこと言えませんな。
my錠追多労「あちゃらカール」、甲二郎「ずずっ」とまぁ男性陣の方が
インパクトのあるセンスをひけらかしとるわけで、女性作家も負けじと
「博士の異常な公式」なんてのも出しとりますし、よりどりみどりですわな。
え?キャリアの違うもんを比べるな?確かにそうですわな。
ちょっと脳味噌のルービックキューブが噛み合わないようで。
なに?死語を使うな?こりゃまたしっつれ〜しますた。

127 :筒井西京:04/01/23 16:05
>>123−126

お付き合い頂きありがとうございます。おもしろいです。
これくらいのおもしろさ、出てたのかなあ……。
と言うか想像と雰囲気とがかなり違いました。
それとも神戸が柔らかいせいなのかな?うーん。
そう言えば原文を書いた作家も神戸在住とか。
にしても「減る」「あちゃらカール」って……う、盗みたいかも。
>>115−118は、ネタならネタで開き直って崩した方が良さそうですね。
「明日ラカールで」「家LL」ってまともな方なのかな。





128 :名無し物書き@推敲中?:04/01/24 00:03
>>114
減らすのはもったいないし、増やすとテンポが落ちそう。
これはデビュー後用にでもとっといて別の作品書くというのも現実的かも。

129 :63:04/01/24 19:31
そうですね。
今別の作品書いてるんで出来たらまたうpります。

130 :120-122:04/01/24 22:11
>>127

喜んでいただけてうれしいです。神戸弁はもっと汚い感じ、言いっぱなしな感じですね。
公向けの関西弁、落語の語りをイメージしつつ書きました。自信はないですけれど。
実際にこういう話し方をしているかは……謎。公には関西アクセントの標準語が普通かもしれません。

話芸と言えば関西で有名なのが浜村淳のラジオですかね。この調子を聞けば浜村淳と
すぐ分かる芸で、物真似のネタにされるくらいなんですが、お笑いとは違う関西の語り芸です。
他にはテレビの夕方ワイド、毎日放送と朝日放送を両方見ると、司会者の人柄芸が味わえます。
関西へ一度「いらっしゃ〜い!」(「新婚さんいらっしゃい」ネタ)

筒井さん神戸在住だったんですか。検索してみたらいろいろと面白い情報が……。

131 :名無し物書き@推敲中?:04/01/24 23:33
>>116
「ちょっくら」宣伝「さしてもらいま」、最近書いた「家LL」、
 これ、文芸誌の八月号に載るんでよろしゅう、
 っちゅう良お似た雰囲気の作品書いたんですわ。
 若い人の作品と似た「んは」嬉しい様な誇らしい?ような、ちと複雑な気持です「わ」。
 ともかくこの作品、「わてが」勝手に候補作へ科したノルマがありまして、
 幻想、実験、ユーモア、っちゅう奴なんで「すけどな」、
 それを満たすのがこの作品だけ「やったん」で、一等に推させて頂きまし「てん」。
 そりゃ「もちろん」、あかんとこの一つや二つはおまっせ。
 「うちが?わてが?無いゆうたら」それ「こそ」大傑作、文句なしや。
 「ここやから言いますけどな」、そんな作品に来て欲しい「思うてますねんで。」
 「まぁ」おもろい「やろ」し、おまけに審査もえろう楽になるやろうしなあ。
 「明日ラカールで」のあかんとこ、ひとつは汚らしいちゅう奴やけど、
 第二部から段々良うなって、最後数ページでようやっと?合格点になる。
 もうひとつはあんまおもろくない。
 そりゃ「ま」、純文学に比べ「ます」とおもろいですし、ホラーとしてはなかなか恐い。
 けど「です」なあ――エンターテイメント「やったらあきまへんわ」、そこまでおもろいとは思えんのです。
 まあ「でもですな、」これ、毎嬢淘汰楼の将来に対するごくごく正当な評価、
 そや、御祝儀と思うてもらえれば、あんじょう納得できる話とちゃいますか。

筒井さん、関西の方と違いはりますね。
ちょっと関西弁、ことばまわしとかきついかもしれません。
落語調でかかれるんだったら
、読点でしたっけ、結構意識されたらよいかもです。間があるんで。
ちなみに、綺麗な大阪弁は吉本でも浜村さんでもなくって、谷崎です。
もうほとんど話されないですけども。煽ってるんじゃないですよ、きつくてすいません。

132 :筒井西京:04/01/25 00:32
>>131
ありがとうございます。参考になりました。
いや聞くと書くでは大違いだなあ、と。
これを機会に落語も聞いてみることにします。

>>筒井さん、関西の方と違いはりますね。
はい。関西には知人が何人かいるだけでして。



133 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 00:16
誰かなんか書けや

134 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 00:12
>>133
 君が書いたらどうだ?

135 :筒井西京:04/01/28 01:26
 ACT1/SCENE0

 後輩はいつもいつも、唐突なのが特徴の男だ。
「先輩、聞きましたか」
「何をだよ」
 今回も、その例に漏れない。
「やだなあ、今回の塵芥賞ですよ」
 やだなあも何も、それで直感できる方がどうかしている。
「ほう」
 だが。なかなかどうして、先輩は彼の扱い方を弁えていた。
「やっぱりご存じでしたか。もう、意地悪だなあ」
 放っておけば勝手に喋る。さえずる、と言ってもいい。
 もっとも小鳥には鑑賞するという楽しみ方がある。
 男では残念ながらそれは出来ない。
 その手の趣味は少なくとも彼にはない。

136 :筒井西京:04/01/28 01:37
「でですね、これがもう結果は決まってたらしいんですよ」
「は、何を言うかと思えば」
「何だ、やっぱり知らないじゃないですか。」
 今、棒でも飲んだ顔になっているかも知れない。
「――はったりかよ」
 一本取られるのは、恐らく初めてだ。
「いつもいつも、やられるのはしゃくですからね」
「まあいい、話せ」
「あ、はい。夏に映画をやるじゃないですか、丸川が」
「映画?」
「ええ、下戸亜矢主演で」
「ああ、ぽちっとな。だったか?」
「いや、タイトルはどうでもいいんですけど」
 そこで後輩は言い淀んだ。――まさか? ひとつ疑念が浮かぶ。


137 :筒井西京:04/01/28 01:39
「丸川が動いてたってのか、おい」
「としか考えられませんね。それと山手書房、恐らくは秋声社も」
「秋声社? あそこは一人候補を出してただろ」
「ど本命らしいですから、迂闊なことやって落とされたくはないんでしょう。
 本人が二十才と若くて、話題性も充分。旨味は保証されてると言っていい。
 事実上の黙認ですね」
「しかしそれでも他の社が黙ってないだろう」
「それが、その」
「――丸川春日か?」
 現在服役中の大物だ。
 その立志伝と目の確かさは業界では語り草になっており、
 彼の許で働いていた者が起こした出版社も、既に幾つか存在する。


138 :筒井西京:04/01/28 01:40
「あの人だったらもっと上手くやるでしょうね」
「ってことは幹部の独断か」
「そうとまではまだ。ただ渡辺馴は丸川で爺さん達のポルノを出してますし、
 林田鞠も丸川には大分世話になってます」
「それがどうかしたのか」
「大有りですよ。二人とも今度の塵芥賞の審査委員です。しかもこの二人、
 宣伝なしには自作が売れないって事を知ってる程度には、頭が回ると来てます」
「って、おいおい」
 あまり愉快な事態にはなりそうにない。
「そんな無能な奴等クビにしろよ」
「そうもいかないんですよ、先輩だって知ってるでしょう?
 そう言う人に限って世渡りが上手かったりするの」
「――だな。続けてくれ」


139 :筒井西京:04/01/28 01:41
お久し振りです。それでは。

140 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 01:48
「でですね、これがもう結果は決まってたらしいんですよ」
「は、何を言うかと思えば」
「何だ、やっぱり知らないじゃないですか。」
 今、棒でも飲んだ顔になっているかも知れない。
「――はったりかよ」
 一本取られるのは、恐らく初めてだ。

なんかここのやりとりがイマイチ理解できんかった。

141 :筒井西京:04/01/28 02:38
うおお、校正前のをアップしてた。済みませぬ。
>>140
「今度の記事はこれにしましょう。仕組まれた受賞!
 八百長の背後には、って」
「は、何を言うかと思えば」
 塵芥賞と言えば、直廾賞と並ぶ文学の金看板だ。
 買収された、と言う言葉だけでは、今ひとつ真実味に欠けた。



142 :筒井西京:04/01/28 02:50
>>138
からの続き。

「審査委員は五人。後の三人は確か、石動信太郎、村田隆、睦月寛。
 この内石動ははなから工作できる相手じゃありません。
 睦月寛も乗りそうにない。二人とも今は主に幻灯社から作品を出してますから。
 丸川の部下が建てたとは言え、あそこは独立した経営方針を謳ってますし。
 ただ睦月寛の方は雰囲気に流されるところがあって、
 なあなあで済まそうとする傾向があります。
 多分キィは村田隆でしょう。
 ごく一部の作品はともかく、見る目のある方じゃありませんから。
 現代風俗とか若さがどうので騙されて、とち狂う可能性は充分あります。
 もちろん、普通に工作される可能性もありますけど。
 ばれたら一番まずいのはこの人でしょうけど、ね。
 で、そうなると――」
「そうなると?」
 雰囲気に飲まれ、彼は思わず唾を飲みこんだ。


143 :筒井西京:04/01/28 02:50
「塵芥賞は二人が同時受賞することになります」
「八百長、か。そこまでしないといけないのかねぇ」
「台所が苦しくない出版社は数少ないですから。
 うち単体の経営だってそんなに楽じゃないんですよ。
 何しろ紙だけが競争相手じゃありませんから。
 TV、インターネット。電波も相手にしなきゃならない。
 今や同系列のTV局に宣伝してもらってるくらいです」
「時代――ってやつか。何ともやりきれなねえなぁ」
「そうですね」
「ま、それはさておき、ネタにはなるだろ。これで三日はいける。
 さ、原稿、書くとするかね。せいいっぱいの提灯記事をよ」


144 :筒井西京:04/01/28 02:52
「書かないんですか、こっちのネタ」
 心底驚いた表情で、後輩は言った。
「まだ誰も書いてませんよ」
「莫迦、書いてないんじゃねえ、書けないんだよ。お前の話が事実ならな。
 まあ、死んでもそんなネタは書けないだろうが」
「どうしてです」
「まあ何だ、広告代とか、そういったものがあるわけだ。
 それに読者には文学関係者もいる。いいか、新聞ってのは商品なんだよ。
 公器でも何でもなくてな。売れないことには、話にならねえ。
 さっきうちの経営がきついって言ったのは、他でもないお前だぜ?
 まあ、失望させたんなら悪いがね」
「――そう、ですか」
 寂しげな呟きだけが、後に残された。


145 :筒井西京:04/01/28 11:44
憂鬱だ。
>>142-143
時制が間違っているので、
受賞後の話ということで変換願います。
これ以上データを圧迫するのも何なので。

146 :名無し物書き@推敲中?:04/01/31 22:46
最高だ!

147 :名無し物書き@推敲中?:04/02/02 12:15
感想もとむ。
社会問題とギャグの組み合わせ。
こんなんでも応募できる賞があったら教えて下さい。

http://no.m78.com/up/data/u002450.txt

148 :名無し物書き@推敲中?:04/02/02 12:49
>>147
最初の方しか見ていないが、文章面だけ批評するのでよろしく。

>「な、何だここはっ!」
などの漫画の吹き出しのような台詞は読みにくい。
最近の漫画はこういう口調をあまり使わないが、
使う場合には口調そのものをギャグにすると思う。

> その異常な光景に八神でさえも同様を隠せなかった。
この「異常な」や「さえも」という印象が伝わらなかった。
地の文を客観視点で書いているのに
その内容が主観的なものになっているのは不自然だろう。

全体としては、書き方が小説というよりもシナリオに近い。
意識的にシナリオとして書いた方が良いと思う。
(小説よりも「社会問題とギャグの組み合わせ」の作品が多いし)

149 :名無し物書き@推敲中?:04/02/02 19:57
冒頭しか読んでないけど、この内容でこの枚数(100枚くらい?)だと応募先探すの難しいね。
ジャンプ小説大賞が一番よかったと思うけど、先月末で締め切っちゃったし。
もし7、80枚くらいに詰められるんだったら↓この辺りかな。現代と文藝は、たぶんまだ応募中。

電撃小説大賞(長編:250〜350枚、短編:40〜80枚)
電撃hp短編小説賞(30〜70枚)
小説現代新人賞(40〜80枚)
文藝賞(100〜400枚)

ただ現代と文藝は一応ノンジャンルだけど、まあ賞風ってものがあるから受賞は難しいな。
電撃がいいかもね。締め切り日は4月10日のはず。
内容の感想はまた後日。

150 :名無し物書き@推敲中?:04/02/02 20:17
こういうのもある。フィクション部門で30枚以上。
ttp://www.pub.co.jp/yg/

151 :名無し物書き@推敲中?:04/02/11 22:23
>>147
誰か感想書いてやれよ。ざっと見たけど、俺はアリの穴とかのやつよりは遥かに面白いと思うぞ。

152 :名無し物書き@推敲中?:04/02/15 22:35
>>147
やっと読み終わったよ。う〜ん、全体の文章はうまいけど読みづらい小説だったなぁ。勿体ない。
冒頭で一気に人物紹介して、あとは「指令」とか「教授」とかだけ言ってるところで引っ掛かって、
なかなか先に進めなかった。多少不自然でも「XX指令」とかいう風に書いたほうがいいと思う。

それから、この世界観にどうしても入り込みきれなかった。最初は「これはどういうことなんだろう?」と
思ってたところも我慢して読み進んでいくうちに、なんとなく「これでいいや」って気になるんだけど、
そういう感覚になるまでかなり間が空く。

最終章が、なんかやけっぱちみたいな終わり方になったのがガッカリ。これなら、ハゲはもっとイタリアに
亡命しててもよかったと思うけど、みんなどうしてそうしなかったんだろう?
ラストの章は、なんとか工夫して最終章が終わる前に挿入して、オチをきちんと整えたほうがいい。

ハゲが駄目人間だというところに、こじつけでいいからもう少し濃い根拠が欲しかった。
それと、植毛と毛髪移植の違いもよく分からなかった。
あと、台詞回しに多分有名作品のパロディを入れてんだと思うけど、ほとんど分からなかったんで、
その辺も、かえって読みづらくなっていただけだった。

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