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『読みました』報告・海外編Part.2

1 :名無しのオプ:03/12/24 20:30
海外ミステリーの読了報告、感想などお寄せ下さい。
基本的にsage進行で。
なお国内作品は、国内編のスレッドにお願いします。

【前スレ】
『読みました』報告・海外編
http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984541588/l50

2 :名無しのオプ:03/12/24 23:37
乙カレー
といっても海外物はあまり読まない漏れ

3 :名無しのオプ:03/12/25 03:05
アイリッシュ「幻の女」
世界10傑に入ると江戸川乱歩が評したらしいので読んだ。
凄い。おもしろい。
教訓。古典をあなどってはいけない。

4 :名無しのブックオフ100:03/12/25 12:35
>>1
埋め立てた方が良かったかな? 
旧スレは何か他の海外モノの話題で埋め立ててもらうとして

「ジャックは絞首台に!」 レオ・ブルース 現代教養文庫

歴史教師のキャロラス・ディーンは病気療養のためパディントンへやって来た。
校長先生のたっての薦めもあって平和そうな場所を選んだのだが、
ディーンの行く所事件有りなのか?果たして二人の女性が殺された。
離れた場所で殺された二人には共にマドンナ・リリーが置かれていた。
変質者の仕業か? 

世界ミステリ作家辞典で森●俊氏も指摘しているように、
これはクリスティーの作品によく似ている。
しかしここを森氏は否定的に捉えているが、むしろ逆だと思う。
作者は明らかにクリスティーのパロディ、パスティーシュを狙っている。
そうでなければ1960年にもなってこれほど古臭い作品は珍しい。
よって結末も動機も古き良き時代のような感じ。
そのスタンスで読まないと、なんだこれ?を感じると思う。
ワトソン役を生徒にして、二人が仲良く喋る所は面白いが、
肝心の手掛りから推理する所が穴がありすぎる。
トリックも海外物の古典を読んだ人ならすぐに分かる。
懐かしさを楽しむ分には中々面白い作品です。


5 :名無しのオプ:03/12/25 19:03
>>1
乙。

ポール・ギャリコ『マチルダ〜ボクシング・カンガルーの冒険』(創元推理文庫)

一山あてたいと思っている、冴えない芸能エージェントのビミー。
「ボクシングをするカンガルー」マチルダと契約するが
非公式にミドル級チャンプをのしてしまい、全米の話題に。
かくてマチルダは難敵を次々にぶちのめし、遂にタイトルマッチへ進出するが・・・。
ボクシング・カンガルー騒動の意外な結末とは?

素の動物を書かせたら天下一品の作者による、ユーモアミステリ。
マチルダの愛らしさとどんでん返しが楽しい。
主人公の一人であるビミーが「小人物だが憎めない奴」とされているが
良さが伝わってこず、本人の不真面目さに嫌悪感すら覚える。
『愛のサーカス』でもそうだったが、
ギャリコの書く若い男の主人公は、力不足の傾向があると思う。

6 :名無しのオプ:03/12/25 19:51
>>5
えびボクサーみたいな話だなw
(あれはあれでいい話ですが)

7 :名無しのオプ:03/12/26 23:10
今月の新潮文庫、ラストバンパイア読んだ人いない?面白けりゃ買おうとおもって。

8 :名無しのオプ:03/12/27 21:44
デミルの「アップ・カントリー」を発売日から読み始めて、まだ下巻の
200頁くらいなんだが、いつまでこの序章が続くんだ?
それともこれはデミルの旅行記なのか?「プラムアイランド」より
読むのがつらいぞ。

9 :8:03/12/27 21:47
皆様、大文字でsageた私ですが馬鹿にしないでください。

10 :名無しのオプ:03/12/27 21:54
なんで大文字でsageたの?
私は今「将軍の娘」読んでいるとところ。


11 :名無しのオプ:03/12/27 21:57
              ____
      ∧_∧   /__ o、 |、
     ( ´・ω・)  .|・ \ノ
     日  o)   .| ・  |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      フカフカ    ____
      ∧_∧   /__ o、 |、
     ( ´・ω・)ノ  | ・ \ノ
     ( o    旦| ・  |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              ____
      ∧_∧   /__ o、 |、   
     (´・ω・ )  .| ・ \ノ
     ( o旦o   | ・  |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    下がるまでお茶でも・・・

12 :名無しのオプ:03/12/27 22:01
海外モノ好きオフ会で、「裁くのは誰か?」が話題になったらしい。
読んでる人って、結構いるのね。

13 :名無しのオプ:03/12/27 22:03
>>8 >>9
大文字ではなくて、全角ではないのでしょうか?
sage(全角)
SAGE(大文字)


14 :8:03/12/27 22:11
>>13
どうぞ笑ってやってくれ。

15 :名無しのオプ:03/12/27 23:11
>>12
元々は東京オフの久我幹事がKさんにバカミスとして紹介したところ、
大ウケしたKさんが周囲に薦めてまわっているとかいうことだ。

16 :名無しのオプ:03/12/30 18:21
いまさらポーラ・ゴズリングにハマり中です。
ロマンスがちょい甘めだけどおもしろい。
なんで今までスルーしてたのか!?

17 :名無しのオプ:03/12/30 20:53
>>16
ゴズリングの中では「逃げるアヒル」がいいですな。
確かにロマンス色は強いけど、スリルがあっておもしろかった。
でも映画化されたほうはクソミソ。

18 :名無しのオプ:03/12/30 21:17
あれ全然別物だよな。

19 :名無しのオプ:04/01/01 04:22
みなさん今年も本格だけを読みまくりましょうねV(^-^)V

20 :名無しのオプ:04/01/01 10:53
コリン・デクスター『オックスフォード運河の殺人』
驚異のトリック・鮮やかな解決。
おなかいっぱいでした。

21 :名無しのオプ:04/01/01 10:54
アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』
このトリックは現代ではありふれているね。
多分そうかな?と思ったら、やっぱりそうだった。
ちょっと残念。

22 :名無しのオプ:04/01/03 14:30
ニーリィ「心引き裂かれて」

傑作・・・なんでしょうか? 予想外の結末には違いないけれど
「やられた!」という感じが無いし、あのオンナが物語に大きく
絡んでくると思ったら、それっきりだったから中途半端な気分です。

23 :名無しのオプ:04/01/04 08:05
マーガレット・ミラー『ミランダ殺し』(創元推理文庫)

一癖も二癖もある連中ばかりが集まっているビーチ・クラブでの話。
「サスペンス」となっているが、実際には事件はかなり後半まで起こらず
戯画的なユーモア小説(毒アリ)の部分が大半を占めている。
作者ミラーにしても相当の変化球で
「まあこういうのもたまにはいいかな」という感じ。

24 :名無しのオプ:04/01/08 21:13
ジューン・トムスン『時のかたみ』(創元推理文庫)

ホームズ贋作シリーズでおなじみ、
トムスン女史のシリーズ唯一の訳出作。
主人公ジャック・フィンチ首席警部の恋の行方と
失踪した元芸人、旧名家で起きた二つの自然死に関する謎が絡む。
はっきりいって謎が相当地味で、前半は退屈。
しかし解決は構成力にすぐれた見事なもので
結果としてなかなかの佳作になっている。

ただ、とりあえず一品だけ訳すなら間違いなくこれじゃないだろー。
シリーズ過渡期でこのレベルならもっと読み応えのある作品書いてるぞ。
ああもったいない。

25 :名無しのオプ:04/01/08 22:58
ジャイルズ・ブラント『凍りつく眼』(扶桑社ミステリー)

暴力シーンを主に描く売れない画家ニコラス・フッド。
失意のどん底にあった彼だが、ある醜い小男との出会いが運命を変えた。
「君の絵が評価されないのは、本当の死を知らないからだ」
謎の男ベリルの予言に従って、彼はつぎつぎと死を目撃し、傑作をものにしていく。
しかし成功の先には落とし穴が・・・。

超常現象を含むサイコ・サスペンス。
基本的にはあらすじ通りで、オチも平易、あまり意外性がない話だが
文章と演出が達者で引き込まれた。
ブックオフで100円で購入、
ネット上にもほとんど書評を見ない本にしては大当たりだ。
「ベタだけど面白い本」好きの人におすすめ。

26 :名無しのオプ:04/01/09 09:28
今年最初の一冊
「SFミステリ傑作選」 風見潤編 講談社文庫

●「ミラー・イメージ」 アイザック・アシモフ
 「鋼鉄都市」「裸の太陽」のコンビ。
 二人の数学者とそれぞれの召使いロボット、嘘をついてるの誰?
 まさに数学の問題のような作品。
●「消えたダ・ヴィンチ」 J・G・バラード
 キリスト磔刑図が盗まれた。調べる内に明らかになっていく絵に隠された謎。
 時代をまたがり現れるなぞの人物。
●「明日より永遠に」 キース・ローマー
 記憶を無くした男。俺は誰なのか?過去を探ろうとするうちに・・・
 この本の中では一番ミステリ(ハードボイルドタッチ)らしい作品。
 しかし他の作品に比べて少し長いので冗長に感じる。
●「ピンクの芋虫」 アンソニー・バウチャー
 少しホラータッチのミステリ。カーナッキとか、そういう感じ。
 SF部分はほんの少しだけ。
●「ウルフラム・ハンター」 エドワード・D・ホック
 この本の中では一番ミステリとしてもSFとしても希薄な作品。
 ホックにしては物足りない。
●「重力の問題」 ランドル・ギャレット
 高い塔の上の一室の窓から転落した男。部屋の外には衛兵。
 塔の下にも衛兵がいた。鍵のかかった部屋で何が起きたのか?
 おなじみダーシー卿シリーズ。
 好きなシリーズなのでどうしても贔屓目になってしまうが、
 これが一番楽しめた。

27 :名無しのオプ:04/01/09 18:35
ジョン・ボール『白尾ウサギは死んだ』(ハヤカワ文庫)

黒人刑事ヴァージル・ティッブス第二弾。
ヌーディスト・ビーチのプールに捨てられた身元不明の死体。
日焼けしているが、尻が白いのでヌーディストではないと一目瞭然。
(これを通称「白尾ウサギ」という)
周囲の森に埋めたりせず、犯人はなぜそんな死体遺棄をしたのか、というのがメインの謎。
完成度は前作に劣るが悪い出来ではない。
巻末には、作者の早川書房に対する感謝文が寄せられている。
72年の話だけれど
アメリカ、欧州でもすごく有名、というのは本当かなあ。

28 :名無しのオプ:04/01/11 01:48
嘘にキマトル

29 :24:04/01/11 18:09
シリーズ唯一の訳出、というのは誤りでした。
『追憶のローズマリー』がありましたね、申し訳ない。

30 :名無しのオプ:04/01/13 00:12
デアンドリアのHOG殺人事件読んだ
犯人が"(メル欄)"を演出するトリックが巧いと思た

31 :読後感:04/01/15 22:03
「脅迫状つきサマースクール」ギリアン・ロバーツ(早川書房)
 フィラデルフィアも暑い夏へと突入。でもアマンダはサマーバカンスを楽しむ余裕はありません。
 経済的な理由からサマースクールで教えることにしたからです。
 ウンザリの毎日での救いと言えば、療養中のC・Kが家事をしてくれることと、一人の熱心な女生徒の存在だけ。
 ところが、ある日学校の近くで少年が射殺され、その翌日、例の女生徒も姿を消した。
 2人は同じベトナム系。これには何かつながりがあるのか? 
 かくして毎度おなじみアマンダの捜査が始まるのでした――。

 シリーズ最新作。前回C・Kとの距離が微妙に縮まったアマンダは、リハビリ中の彼と今まで以上に時間を
 共有していましたが、仕事が出来ない反動で彼はちょっといらつき気味。
 オマケに、アマンダの同僚の二枚目教師に嫉妬の炎を燃やしたりして・・・。こういうC・Kは貴重かもw
 
 そして巻き起こる殺人事件、失踪事件。背後には何か大掛かりな組織の影がちらついている様子。
 しかもアマンダの同僚の黒人教師も嫌がらせを受けるし、アマンダは母親のお節介からダサ男に
 付きまとわれるし、うるさ型で差別思想を持った同僚はいるし・・・。
 こんだけゴタゴタが起きるのは初めてかも。何度も危険な目に遭うし。
 
 毎回何らかの文学作品がモチーフに使われていますが、今回は「ロミオとジュリエット」です。
 詩に仕立てた暗号なんかも出てきてミステリーっぽいなぁと思いきや、犯人は普通でチョトガカーリ。
 まぁでも何だかんだで2人がやっとこさ同棲までこぎつけたってコトで良しとしましょうw
 この恋愛決して一筋縄ではいかないんだけど、ドロドロでは決してないから安心して読めるんですよね。

 追伸:これっきり6年も新刊が出てない・・・。ひょっとしてもう訳さないのかな、ハヤカワ・・・。
    むぅ〜コージーの供給源を失っちゃうのは寂しい。次の宿木を探さなきゃ。
    イヴァノヴィッチかアボットかピカードか・・・。
    MIRA文庫あたりで続き訳してくれないかなw

32 :読後感:04/01/15 22:03
「砂塵の舞う土地」ダンカン・カイル(東京創元社)
 弁護士である「私」の次の仕事は途方もない土地と資産を突如相続することになった若い女性軍人
 に必要な手続きを取ってやることだった。
 当初は左程困難ではないと高をくくっていた私だったが、土地を巡る陰謀に巻き込まれ・・・。

 “冴えない青年弁護士とタフな女陸軍大尉が展開する決死の探索行”なんて書かれたてた日にゃあ
 読むしか無いじゃん! ね、そうでしょ?(w
 でも期待外れだったよ。オレはまたてっきり2人の男女が砂漠で遭難してその内愛が芽生える、
 みたいなアクションラブストーリーを期待してたんだけど・・・。
 砂漠を遭難するのはちょっとだけだし(まあリアルっちゃリアルなんだけど)、愛も芽生えんし。
 まあ将来に・・・っていう予感を持たせるに止めてる。そこはいいよ、くっつけても(w

33 :読後感:04/01/15 22:04
「黒い蘭の追憶」カーリーン・トンプスン(早川書房)
 19年前、忌まわしい事件で最愛の娘を亡くした女は、再婚して
 新たな2人の子に恵まれた今でもまだその事を引きずっていた。そんなある日、
 女は亡くした娘の声を聞く。そして、ハロウィンの夜、訪ねてきた子どもの中に娘そっくりの
 女の子が・・・。
 自分の周りで遠い昔に死んだはずの娘の気配がする!?
 戸惑いと不安を露にする女だったが、悲劇はまだ幕を開けたばかりだった・・・。

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。
 冒頭から前半にかけてのつかみはOKだね。何といわれようと不可解状況・怪奇趣味はいい。
 ぐいぐいと引き込まれるよ。
 オレは最初まさかヒロインが二重人格だったなんてんじゃないだろうな・・・と疑ってたんだけど、
 見事に外れて一安心。そして次はあの女がまさか・・・いやいや、ひょっとしてこの早(ry・・・
 なんて想像の迷路を転々としてたんだけど、真相を読んで、あ、そうだったのか、と納得。
 そうだよねー。そもそも何でそれを疑わなかったんだろう?ミステリー好きとして情けない・・・。
 てなわけで、まあ、読んでみてくらはい。サラッと書いている箇所に注意。触れてないと言うことはつまり・・・。

34 :読後感:04/01/15 22:05
「インキュバス」レイ・ラッセル(早川書房)
 田舎町を突如襲ったおぞましい事件。美人が次々と犯され、惨たらしく殺されていく。
 久しぶりに町にやってきた人類学者は町の医師や保安官と協力して犯人を捕らえようとするのだが、
 犠牲者は日に日に増えていくばかり。業を煮やした人類学者は窮余の一策を提案するのだったが・・・。
 果たしてこの連続強姦殺人鬼の正体は、人か!魔か!

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。
 これはまたすごい話です。何しろ犠牲者はみなレイプされた後で殺されるのじゃなく、
 レイプされることで殺されるんだから。
 どういうことかって? それは読んでのお楽しみ(楽しくはないか)。

 ・・・。別にこれといって言うこともないので、気軽に読んじゃってください。

 あ、そうそう。「徹夜本」で犯人がわかったときの衝撃は「アクロイド殺し」以上だとか書かれてましたけど、
 ウソウソ。んなこたぁない。

35 :読後感:04/01/15 22:05
「夜に消える」ハワード・ブラウン(早川書房)
 避暑地から帰る途中、男は疲れ果てて喋る気力も無かった。。後ろに乗っている妻と娘も同じらしかった。
 家に着くと妻は先に降り、男は車を止めてから娘を抱いて家に入った。
 娘を寝かしつけてそのままシャワーを浴びた男は寝室に入ったが、そこに妻の姿はなかった。
 居間に降りた男はそこに置き捨てられた妻のハンドバッグを目にする。
 果たして、妻は一体どこへ消えてしまったのか?

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。
 人間消失テーマを扱った作品ですね。一緒に帰宅して先に家に入ったはずの妻が忽然と消えうせるという。
 あらすじを読むだけで何だかワクワクしてきますね!
 妻は何故消えたのか? 誘拐か? 家出か? はたまた駆け落ちか?
 主人公は必死になる余り駆けつけた警官ともイザコザを起こしてしまい、終いには殺人犯だと疑われてしまいます。
 独自に捜索を始める決意をした主人公は社会的地位と人脈を総動員して行動を起こすのですが、
 ここらへんかなり嘘臭いです(w ま、気にしないで下さいや。そう長い話でもないからさ(何

 で、肝心の謎ですが、ちゃんと伏線も張ってあって本格好きにも向いていると思います。
 でも「徹夜本」にあるように「誰にでも起こり得ること」ではないです。
 あの本ちょっと誇張が過ぎるようでw

36 :読後感:04/01/15 22:07
「殺意の団欒」ジェームズ・アンダースン(文藝春秋)
 完璧で非の打ち所のないかにみえる夫婦。だが、実はお互いを嫌いぬいていた。
 そしてある出来事が引き金となり、夫は妻を、妻は夫を、それぞれ殺そうと決意する。
 しかしどちらも目的を達成することができない。業を煮やした夫はとっておきの計画を練り出すのだが・・・。

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。あと3〜4冊セレクトしてます。
 うん、面白い。ちょっと笑えるしw この作家はなかなかいいね。ちょっち気に入ったかも。
 2人とも相手に対して純粋な嫌悪感を持っているんですね。愛人がいるわけでもなく。
 そして徹底的なエゴイズムのもと、犯行に及ぶ。しかし、いつも思わぬ誤算が生じ、失敗する。
 あるときなんか殺しに向った2人がすれ違いになっちゃったりしてw
 しかし、とうとう決定的な場面に直面するんですが・・・っていう。
 まあ、この終わり方がベストでしょうね。めでたしめでたしw

37 :名無しのオプ:04/01/20 01:17
リチャード・スターク『悪党パーカー・人狩り』(ハヤカワ文庫)

妻と仲間のマルに裏切られ、地獄の淵から生還した男。
復讐の怒りに燃えながら、冷静で現実的な思考。性格は非情。
パーカーは正真正銘の悪党なのに不思議に魅力的だ。
単に「マルに復讐する」というだけのストーリーじゃないのは
結局はチンピラに過ぎないマルとの器の違いを示している。
なるほどこのキャラなら読者に一冊で終わらせて貰えなかったのも頷ける。
メル・ギブソンの映画『ペイバック』の原作、パーカーシリーズ第一作。

38 :名無しのオプ:04/01/20 19:36
デズモンド・バグリイ『砂漠の略奪者』(ハヤカワ文庫)

麻薬中毒で娘を失った映画王のバックアップで
医師ウォレンを中心とする私設軍隊が
シンジケートを撲滅するため、中東へ飛ぶ。
いい作品だけに、敵ボスの力不足や
メンバー6人の活躍の消化不良が少し目立つ。
(ウォレンは主役なのに、医者だからアクションでは見せ場がない・・・)
惜しい。

39 :名無しのオプ:04/01/21 00:05
今更、「ハンニバル(上)」(新潮文庫)読みました。
で、わからないとこがあります。
P102の5行目に「破裂音のf」となってますが、【f】って摩擦音ですよね?
あと、P66の後ろから3行目に、
「(クラリス・スターリングの名に)破裂音は含まれていない」となってますが、
【k】も【t】も【g】も破裂音ですよね?
だれか、教えてください。。。


40 :名無しのオプ:04/01/21 13:16
>>39
実際の発音で、両唇をつけた後離すのが破裂音だと思ってた。
クラリス・スターリングって発音するとどう?
P102の5行目ってどんな単語かわからないけど..
誰か英語に強い人いませんかぁ。

41 :名無しのオプ:04/01/21 13:29
f は摩擦音です。
破裂音は無声の p, t, k と
有声の b, d, g。

中学生で習いますよね。
ハンニバル読んだけどどうだったかなあ。

42 :名無しのオプ:04/01/21 13:41
あらら、中学生以下のアフォなオレ。すっかり忘れちゃってるよ。

43 :名無しのオプ:04/01/21 19:08
ディーン・クーンツ『マンハッタン魔の北壁』(角川ホラー文庫)

世界的な登山家だったグレアムは、転落事故で透視能力を身につけた。
ニューヨークを騒がせる切り裂き魔を透視してしまったがために
恋人のコニーと共に、犯人から追われる羽目になる。
「主人公が葛藤を乗り越えて成長する」「ハッピーエンド」など
ハリウッド映画の原則が踏襲されている。
ビデオを観るような気分で読めるが意外性はない。
クーンツはやはりアイデアより演出で魅せるタイプの作家だ。
ブライアン・コフィ名義、77年の作品。

44 :名無しのオプ:04/01/21 20:48
原著の“HANNIBAL”(ペーパーバック)で調べてみました。
P120の5行目の「破裂音のf」は“the fricative f”になってます。
だから、誤訳でしょうね。
P66の後ろから3行目は“The name has no plosive sounds”
となっているので、誤訳ではないみたいです。
う〜ん。。。わかんない。。。


45 :名無しのオプ:04/01/25 21:31
アレックス・ガーランド最高。


46 :名無しのオプ:04/01/28 12:43
スクールガール殺人事件 コリン・ウィルソン 新潮文庫

暴行された制服姿の少女の絞殺死体が発見された。
ベテラン刑事ソールトフリートの捜査も被害者の若さに曇りがちだった・・・

前半は面白いですよ。
少女の身元が明らかになっていく所とか、
少女の死体発見場所の目の前にある留守の家からもう一体死体が発見される所、
捜査過程も丹念に描かれていて(むしろ捜査過程が遅いくらい)、
登場人物もステレオタイプだけど面白い。
で、コリン・ウィルソンらしく黒魔術とか、儀式とかが出てくるし。
でも事件はこの時の一件だけ。これだけで380ページ持たせるには
捜査を遅くするしかないよね。この辺、じれったい。
後半、容疑者だと決め付けるともうそれ以上発展しない。
結局尻すぼみで終わり。中々魅力的な謎が提示されてただけに残念。

次は 「十二夜殺人事件」マイケル・ギルバート いきます。

47 :名無しのオプ:04/01/28 19:02
藤原編集室の日誌に出てくる、A・H・Z・カーの短編集って、どこから出るの?

48 :名無しのオプ:04/01/29 08:46
>>47
晶文社
ttp://members.jcom.home.ne.jp/myoga/comingsoon.htm

49 :名無しのオプ:04/01/29 18:43
>>48
サンクス。出るのは4月頃かな。楽しみ。

50 :名無しのオプ:04/01/29 20:43
タイミングよくA・H・Z・カー「妖術師の島」読了。

俺的にはトワネットとモービーの仲が怪しいとみて関係をほのめかす箇所を探しまくったが、
かろうじて2カ所苦しいのが見つかったぐらいだった。
残念w

51 :名無しのオプ:04/01/29 22:46
ベルトラン・ピュアール『夜の音楽』(集英社文庫)

2001年コニャック推理小説大賞受賞作。
ロンドンで起きる婦女連続殺人。
眼窩に豆電球、頭の代わりに置かれた地球儀など、死体には謎の「演出」が・・・犯人は?
タイトルにある「音楽」は抽象的な意味でなく、文字通り音楽が深く関わっている。
それがロック(しかも、かなり限定されてる)なのが痛い。
音楽ファンだという奴と話してみたら、筋金入りのブリティッシュロック・マニアで、それ以外は音楽として認めないという態度で薀蓄を傾けてくる、そういう類の痛さに溢れている。
冒頭の殺人で、ザ・ヴァーヴの曲(97年のヒットシングル)がラジオから流れているのも痛い。
「ミスター・チルドレンの『君が好き』が流れ出した。桜井和寿の声が、一人ぼっちの私を優しく包む。」
日本でいうとこんな感じの痛さ。
歌詞が挿入されている箇所まであるから始末に負えない。
映画もヒュー・グラントのが出てきたりで、いちいち引用が安いのが致命的。
『ロック連続殺人』とかなら、身の丈にあったタイトルでよかったかもしれない。
絶対読まないだろうけど。

52 :名無しのオプ:04/02/06 18:45
F.W.クロフツ『マギル卿最後の旅』(創元推理文庫)

『樽』と並ぶクロフツの代表作。タイトルがすごくいいと思う。
紡績業で成功したマギル卿が旅行中に失踪、
彼の息子の土地で変死体となって発見される。
ロンドンや北アイルランドを往復し、容疑者のアリバイを崩すフレンチ警部。
アリバイものはまず犯人が特定されているものだけれど
細かい疑惑が沸くたびに、容疑の対象が変わるのが面白い。
(それだけに最後の解決はちと反則くさいが・・・)

捜査と旅情以外には何も見所はなく、地味。自分の好みではない。
しかしこの作品を評価する人の気持ちはわかる気がする。

53 :英知恵:04/02/06 18:48
「シャドー81」ルシアン・ネイハム

どんな結末になるのかと期待していたので拍子抜け気味。
どうも、すんなり進みすぎてサスペンスの盛り上がりに欠ける気がしました。

54 :読後感:04/02/12 18:31
「女虎」カーター・ブラウン(早川書房)
 腕っ節は強いが美女には弱いアル・ウィーラー警部登場!
 
 これはなんか墓場で死体がどーとかいう話。 
 去年読んだんでもうよく覚えとらん。
 とりあえず気の強い金髪でセクシーな南部美人アナベルタソ萌え。
 果たして警部はモノにできるんでしょうかね。
「夢の10セント銀貨」ジャック・フィニイ(早川書房)
 自分の人生に満足できない主人公はある時なぜかパラレルワールドへ迷い込む。
 そこでは元カノが嫁さんになっており、こりゃいいやと喜んだのですが・・・。

 100冊の徹夜本からのセレクト。
 フィニィは以前短編「死者のポケットの中には」を呼んだ記憶アリ。
 別にフーンてな感じだったけど。
 で、これ。薄くってお手ごろなのは好印象。
 ただその中でアイデアを活かしきれてない。恋愛面に終始し過ぎ。
 最終的にそうなるのは仕方ないにしてももうちょっと色々な問題を絡ませてほしかった。

55 :読後感:04/02/12 18:31
「スカイジャック」トニー・ケンリック(角川書店)
 ジャンボジェット機が乗客まるごと消えうせた!? そんな馬鹿な!!
 弁護士の主人公は秘書である別れた妻とともに事件を解明しようとするが・・・。

 まあまあ面白かった。ケンリックは結構好き。まだ2冊だけどさ。
 このトリックは多分にバカ入ってるけど、前提が無茶なんだからしょうがないね。 
 ロマンチックコメディの要素をきっちり加えているのもいいね。ちょいクドイけどw
「曲った蝶番」ジョン・ディクスン・カー(東京創元社)
 長い別離の果てにめぐり合ったかつての恋人たち。結婚してメデタシメデタシと思いきや、
 「自分こそが本物だ!」と称する男が町にやってくる。嘘つきはどっち?
 しかしそれが判明する前に片方の男が命を落とす――。
 そして目撃者はいう。そこには誰もいなかった、と。

 カーは多連峰だね。ナンバーワンと言われる作品がたくさんある。本書もそのひとつ。
 カナーリ期待してみた。このとっかかりもミステリぽくて良い。そして殺人。謎解き。
 よかった・・・小道具がいいね、色々オカルト趣味で。
 最後のオチには目が点になった・・・
 でも・・・
 決着のつけ方は気に入らなかった・・・
 ロマンスがおざなりなのも気に入らなかった・・・

56 :読後感:04/02/12 18:32
「死の接吻」アイラ・レヴィン(早川書房)
 ドロシイは彼を信じきっていた。もうすぐ結婚してくれる。生まれてくる子供の父親になってくれる。
 彼が瞳の奥に危険な野望を燃え上がらせているのも死らずに・・・。

 今年一発目。あけましておめでとうございます(遅。
 どっかのスレで誰かが何度読んでも面白いというとったし、私もハンドブックであらすじ読んで面白そう
 と思ったんです。だから↑の人のせいにはできませんw 
 いや、読みやすいよ確かに。これを若干23歳でものするのはすごいと思う、単純に。
 でモナー・・・中盤のフーダニットはよかったんだけど、その後が・・・。
 やっぱ何かこうどんでん返し方があるんじゃないかなぁ「恐怖の誕生パーティ」みたく。
 彼の最期もようわからんかったし。何で?
 筋立ては昔話によくあるパターンを「化け物」側から描いたみたいで興味深かったです。

57 :読後感:04/02/12 18:32
「白昼の悪魔」アガサ・クリスティ(早川書房)
 お供なしで避暑地に来ていたポアロ。そこにはある女優をめぐって様様な愛憎が渦巻いていた。
 当然のごとく巡ってくる殺人の予感。かくして悲劇は幕を開けた・・・。

 なーんちゃって。別に悲劇でもないけどね。死んだって構わんような奴だったしw
 ポアロが惚れた女が登場したのは興味深かった。まあ多分にリスペクトに近い感じだけど。
 しかしああいう結婚てありえるのかなぁ。○○○て言葉は知ってるけどね。
 オレは最初犯人が(メール欄)と思ってたけど、作者が一枚上手でしたね。でもあれだと、
 危険が大きいと思うなぁ・・・確実に把握はできんわけだし。
 
 あと「異なった三角形」というのもクリスティお得意の手やね。
「わが体内の殺人者」ルネ・ベレット(早川書房) 
 他人と入れ替わることができる!?
 他人と人格を交換することができる機械を発明した主人公。
 しかし殺人犯に利用されてしまい・・・

 100冊の徹夜本からのセレクト。
 カウンセリングをしていた囚人にうっかり心を許してしまった精神科医がハメられちゃう話。
 かくして殺人犯が立派な医者として帰宅し、美人の妻とよろしくやっちゃう。
 一方本物の医者は囚人として檻の中。やりきれんねこりゃ。いくらご無沙汰だったといえ。
 
 妻の親友と浮気してる主人公、主人公一筋の妻、それに横恋慕してる隣のおっさん。その妻。
 いかにもフランスって感じのドロドロした人間関係。まあ一つも発覚はしてないけど。
 ラストもまた独特というか・・・英米の作品ではあんまりない終わり方とだけ言っておこうw

 ホテルにいた思わせぶりな男はなんだったんだろう・・・。あとモノホンの殺人犯も・・・。

58 :読後感:04/02/12 18:33
「復讐のミッドナイト」ロバート・コルビー(早川書房)
 最愛の恋人を陵辱され、殺されてしまった主人公。
 復讐の炎に身をたぎらせる彼だったが、その対象はなんと・・・。

 100冊の徹夜本からのセレクト。
 恋人を強姦殺人された主人公がブチキレて犯人ではなく傍観者を殺そうとする話。
 うん。そんだけ。はいばい。

59 :名無しのオプ:04/02/14 17:21
レスは5行まででおながいします>読後感

60 :名無しのオプ:04/02/14 20:15
>58なんかはそんなに長くもないじゃん。
お前が5行だけ読めばいい話。

61 :名無しのオプ:04/02/14 21:48
ほかは長いじゃん。

62 :名無しのオプ:04/02/15 13:33
ナイオ・マーシュ『死の序曲』(ポケミス)

作者はクリスティーらと同時期に活躍した英国の女流作家(出身は豪州)。
教会チャリティーのために催された素人芝居で、ピアノ奏者の女性が射殺された。
奏者は直前に交代しており、どちらの女性を狙ったものかわからない。
ピアノの中から射殺する機械トリックは早めに明かされ、
いつ仕掛けられたのか、という謎がメインとなる。
個人的には、真相よりも、最後に明らかになるある手がかりの持つ意味や
素人芝居の役者たちの様子(「いるいる、そんなやつ!」)が面白かった。
ポケミス復刊希望アンケート第4位。

63 :名無しのオプ:04/02/16 16:24
>>59
長文レスを楽しみにしてる者もいるんだよ。

64 :名無しのオプ:04/02/16 16:52
「面白かった」「つまんなかった」よりよっぽど参考になるよな

65 :名無しのオプ:04/02/17 00:45
634 :名無しのオプ :04/01/25 17:06
>>633
うざいと思うならIDであぼーんすりゃいいだろ


635 :名無しのオプ :04/01/25 17:33
「読後感とかいう人うざいね」とかいう人うざいね
多分自分の好きな作品が貶された人なんだね


自演かよ……w

66 :英知恵:04/02/17 23:19
ディック・フランシス『混戦』

ディック・フランシスのヒーロー物。
今回の主人公は空のタクシーのパイロット。
人気ジョッキーを乗せて競馬場に運ぶ以外は別に競馬と関係ない。
たいして大きな事件や謎はありませんが、
渋くて真面目なディック・フランシスのヒーローが大好きな私には
あっというまに読み終わってしまう、ある意味残念(?)な作品でした。
真保裕一が好きな人にはお薦めです。

67 :名無しのオプ:04/02/18 18:03
マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『蒸発した男』(角川文庫)

警察小説の金字塔、マルティン・ベックシリーズの2冊目。
消息を絶ったジャーナリストを追ってベックがブダペストへ飛ぶ。
ハンガリー動乱後の古都がうまく書けている・・・のかは微妙。
(スウェーデン人がハンガリーに行く、といわれても馴染みが薄すぎるので)
謎やストーリーは地味で、たいしたことないが
全体を覆っているたそがれた雰囲気は嫌いではない。
3冊目も読んでみよう。

68 :名無しのオプ:04/02/20 21:52
ビル・プロンジーニ編『エドガー賞全集(上)』(ハヤカワ文庫)

エドガー賞の短編部門受賞作を年度順に収めたアンソロジー。
上巻には47年から62年までの16作品が並ぶ。
47〜53年は、作家の業績や、短編集が対象だったので
該当作家の作品から編者がセレクトしているようだ。
(クイーン『気ちがいティー・パーティ』等)
50年代はエリンやダール、フィリップ・マクドナルドらが複数回受賞、
のりにのっていたことがわかる。
個人的なベストを敢えて挙げるなら
パトリック・クエンティン『不運な男』(62年特別賞)。
日本でいうと佐野洋の作風に近い気がする。

69 :読後感:04/02/22 17:14
「バイクガールと野郎ども」ダニエル・チャヴァリア(早川書房)
 舞台はキューバ。胸はムチムチお尻はプリプリ。
 ぶりぶりのナイスバディのヒロインはなんと娼婦。
 いつものごとく自転車で町へ出、事故を装いカモを捕まえた彼女でしたが、思わぬ事態が起こって・・・。

 「ぶりぶりのナイスバディ」だぜ?そりゃ読まなきゃ男がすたるってもんだろーよと。
 でもつまらんかった・・・それに勃たんかった・・・。
 こういう正統派なエロは好みじゃないのかもw

「火よ燃えろ!」ジョン・ディクスン・カー(早川書房)
 ロンドン警視庁の警部チェビアトはタクシーで戻る途中、なぜかタイムスリップしてしまう。
 気が付けばそこは19世紀半ばのロンドン。とまどいながらも警部として働き出すチェビアト。
 ある時愛人とともに出席した舞踏会で殺人事件が起きる。チェビアトの目の前で女が射殺されたのだ。
 しかしその弾はどこから飛んできたのか皆目わからない。犯人が用いたトリックとは?

 カーの歴史モノ。「ビロードの悪魔」と同じ強引なタイムスリップですw
 私「ビロード〜」はイマイチだったのでこれはどうかな・・・と思っていたのですが、
 やはりイマイチ・・・でした。何がというと、ロマンス、これです。
 ヒロインが弱々し過ぎなんだよね。すぐ拗ねるのはいいんだけど(笑)、折れるのもすぐだから物足りない。
 この頃の男女関係なんてそんなもんなのかも知れんが、そこはリアリティ追求せんでよい。
 やっぱ歴史モノと来れば、「復讐」これでしょう。ただ剣戟入れりゃいいってもんじゃない。
 だから主人公には挫折とか失恋とかもっと苦難を乗り越えさせてやって欲しい。本作や「ビロード〜」にはそれがない。

70 :読後感:04/02/22 17:14
「通り魔」フレドリック・ブラウン(東京創元社)
 若い女性ばかりを狙った連続通り魔事件。主人公の酔いどれ新聞記者は、たまたま凶行直後の現場を通りかかり、
 傷を負った被害者を見て一目ぼれする。彼女とお近づきになるために通り魔事件を追う彼だったが・・・。

 笠井が傑作つーとったから読もうと思ったんよ。
 この動機がまたいいね、いかにも軽ハードボイルドってな感じ(?)で。そりゃ素っ裸見りゃのぼせるよな。
 主人公はかなりはちゃめちゃでその日暮らしの生活送っててホームレスと公園で騒いでそのまま野宿したりする。
 その後起きたときの「口の中のねばねばを飲み込んで・・・」っつー文章が生々しかった。
 
 本格ではないけど、意外な犯人あり(ちょっと世界が狭い気もするが)でなかなかのだった。
 
 あと、ダリオ・アルジェントの「歓びの毒牙」という映画は本作が下敷きらしい。

「死の長い鎖」サラ・ウルフ(早川書房)
 物語は主人公の妻が勢いよく爆死するところから幕を開ける。殺害容疑をかけられた主人公は独力で犯人を
 捕まえるべく行動を開始するが、その途上で意外な事実が明らかになる。
 この何十年かの間、自分の父とその戦友の一族が大勢事故死しているのだ。これは単なる偶然か?
 はたまた何者かの意志によるものなのか――。

 100冊の徹夜本からのセレクト。駄作。読む価値なし。
 肝心の謎を完全に丸投げしている。最悪。時間と(買ってないけど)金返せ。ばか。

71 :読後感:04/02/22 17:15
「死者にかかってきた電話」ジョン・ル・カレ(早川書房)
 英国情報局に務めていたジョージ・スマイリーはスパイ容疑のかかっていた人物を尋問して、シロと断定した。
 しかし、その人物はその直後に自宅で謎の死を遂げる。「自分は疑われている」と書き残して。
 この事件をそして調べていたスマイリーは事件が発覚した日の朝、死者あてにモーニングコールがかかってきたことを知る。
 どうやらただの自殺ではなさそうだが・・・。

 ル・カレ初挑戦。薄かったので安心して読み始めた。
 文章がわかりにくいとの批判がかなりあったので気にしていたが、そんなことはない。むしろ平易だと思う。
 ただ、内容を把握しづらいw 何が起こっているのか何をしようとしているのか がようわからん。わざとか?
 真相もふーん・・・程度。やっぱ習作レベルって評は正しかったと思った。
 
 ところでスマイリーって名前忘れたけど「別れを告げにきた男」の主人公とそっくりだね。
 外見だけじゃなく女運の悪さもまったく同じ。フリーマントルは意識してたんだろうね。

「高貴なる殺人」ジョン・ル・カレ(早川書房)
 スマイリーの今度の仕事は名門の進学校で起こった殺人事件の捜査。
 ル・カレ唯一の本格ミステリー。

 ・・・らしいんで楽しみに読んだ。このために一作目を読もうと思ったんだからね。
 でも・・・でした。トリックもないし、何かアンフェアな推理展開だし。だめぽ。

72 :読後感:04/02/22 17:16
「恐怖の誕生パーティ」ウィリアム・カッツ(新潮社)
 夫の誕生日にびっくりパーティを催すことにした妻。
 早速夫の母校に電話して恩師に話を聞こうとするが、「そんな人は卒業生にはいない」との返事。
 これは一体どういうことなのか?
 
 100冊の徹夜本からのセレクト。
 自分の愛する夫が実は殺人者かも・・・と脅える妻の話。
 みえみえの話を長々と続けているが、それだけで終わらないのは流石。「死の接吻」とは違うね。
 ラストには二段構えのどんでん返しが待っています。読んでみ。

「終わりなき負債」C・S・フォレスター(小学館)
 借金で首が回らなくなった主人公。家族を抱えてさあどうするべえかと悩んでいたところに
 外国から金持ちの甥がやってくる。これ幸いと毒殺して大金をかっさらった主人公は、さらに
 外国為替取引きで莫大な金を得ることに成功する。人生は一転、バラ色に思えたのだが・・・。

 作者はホーンブロワーの人だよね。冒険小説家が書いた本格(らしい)ってことだったので楽しみに
 していたんです(ル・カレで懲りてない奴)。そしたら――。
 まず本格じゃねえ。心理サスペンスって奴? なんかねーアイルズ風味ですた。
 驚くほど「メル欄」に激似。結末まで一緒。多分こっちが先なんだろうけど、メル欄のが面白い。
 露見するかもしれない恐怖におののき続けるってのはちょっと芸がない感じがする。

73 :読後感:04/02/22 17:17
「仕事くれ。」ダグラス・ケネディ(新潮社)
 買収がらみのゴタゴタに巻き込まれ解雇されてしまった主人公。
 その時衝動的に起こしてしまった暴行事件と高すぎるプライドが邪魔してなかなか再就職出来ない。
 おまけに妻にも引け目を感じてついよそよそしくしてしまい、信用を失ってしまう。
 さらにはかつての同僚が自殺し、悲しみの余り自棄酒し勢いで浮気してしまい、露見して家を追い出されてしまう。
 ふんだりけったりの主人公だったが、転がり込んだ先の知り合いが信じられないほど割のいい仕事を世話してくれるという。
 果たして主人公は失ったものを取り戻せるのか!?

 以前「ビッグ・ピクチャー」を流し読みして「うわー」と思い、この人は合わないなと思っていたが、本作は書評を見る限り
 明るく希望が持てる話ということで読むことにした。
 確かにそうだった。でもやっぱり合わないと思った。作者は文章もストーリーテリングもうまいと思うけど、
 構成を考えてない印象を受ける。起承転結とか重視してない感じ。書き始めの段階で全体のプロットを立案していたかも怪しい。
 それがいい、何が起こるかわからないから面白い、てな人も多いんだろうけど、自分はダメ。
 結局、主人公の状況は物語が始まったときよりもよくなってるどころか悪くなってるし。回復してさえいないのよ?
 雰囲気は明るめなのに物質的な内容がこれじゃなんかちぐはぐで違和感を覚えてしまう。

74 :読後感:04/02/22 17:21
「見えないグリーン」ジョン・スラデック(早川書房)
 かつて探偵小説愛好会を結成していたメンバーが30年のときを経てまた集まることになった。
 しかしその矢先、メンバーの一人が自宅で死んでいるのが発見される。警察は自殺と断定したが、
 被害者が常々“グリーン”なる人物に命を狙われている、とメンバーの一人に漏らしていたことから、
 彼女は素人探偵を雇って調査を依頼するが、またもやメンバーの一人が殺されてしまう。
 一体彼らにはどのような因縁が?

 100冊の徹夜本からのセレクト。
 普通に面白い。お薦め。解説の鮎川哲也も本当に読んでるっぽいw
 密室トリックだの××トリックだのが出てきて往年の本格好きには嬉しい。絶版らしいけど、大きい本屋にはあると思う。
 ほんと何で早川はこんな良作を重版しないのかね。クリスティ文庫なんて立ち上げる暇と資金があるんなら(ry

「悪夢がしのびよる」マージョリー・ドーナー(早川書房)
 我が子が誘拐された!? 知らせを聞いたヒロインは心配でどうにかなりそう。
 しかし娘は無事脱出して家に戻る。犯人は娘の友達の父親。
 娘の帰還を喜ぶと共に犯人に対する怒りも湧き上がるヒロインは重罰を望むが、犯人は裁判でうまく立ちまわり
 なんと保釈されてしまう! そして大胆不敵にも、再びさらってやると脅迫の電話までかけてくる。
 追い詰められたヒロインは、独力で娘を守り抜くことを決意する。

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。駄作。読む価値なし。
 心理サスペンスは苦手だが、本作はそれにすらなり切れてない。ひたすら冗長。時間と(買ってないけど)金返せ。
 決着の付け方も最悪。この手の感情が自己中心的で腹が立つ。

75 :読後感:04/02/22 17:22
「死との約束」アガサ・クリスティ(早川書房)
 旅行先で知り合った奇妙な家族に興味を持ったポアロ。どうやら母が絶対的な権力を振るい、子供たちは成人に達していても
 逆らうことが出来ず鬱々としている。そんなとき、母親がキャンプ地の自分のテントで死んでいるのが発見される。
 ポアロはどうしても療養することが出来ない運命にあるようだ。

 クリスティの作品におけるワンパターンな展開その1:被害者は登場人物のほとんどにとって邪魔者である。

 犯人じゃない人たちにとっては天の恵みだね。
 暴君の母親に逆らうことの出来ない子供たちは無論良好な人間関係も築けるはずもなく、
 長男は嫁に逃げられそうになるし、次男は好きな女医さんにうまく想いを告げられない。
 でも重石が取れてめでたしめでたしと。

 この作品はクリスティの倫理観が鮮明でよい。ロマンス面にも表れてる。
 163ページのポアロのセリフなんかもすごく良かった(実際はその前に痛いとこ突かれてるんだけどw)。

 トリックはまあまあ。あと女流作家はロマンス面から犯人が絞れることが多いように思う。

76 :読後感:04/02/22 17:22
「霧の壁」フレドリック・ブラウン(東京創元社)
 物語は主人公が記憶喪失になるところから始まる。
 どうやら祖母が死んでいるのを発見した直後に記憶を失ったらしいのだが・・・。
 記憶を取り戻すため、親戚や、知己に話を聞いてまわる主人公。その中には三日前に別れたばかりだという
 妻も含まれていた。彼女のことを覚えていないにもかかわらず彼は未練な想いを抑えられない。
 もしや離婚の原因も記憶喪失に関係があるのでは・・・? 主人公の捜査は続く。

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。
 記憶喪失モノはアイリッシュの「黒いカーテン」やジャプリゾの「シンデレラの罠」なんかが有名ですが、
 この作品は前者に近いのかな。主人公は記憶喪失の原因、そして祖母殺しの犯人、更には別れた妻に対する
 未練、これらのことを全て解決しなければならない。読み進むにつれてその3つにはつながりがあるらしいこと
 がわかってきます。
 真相はなかなか面白かったです。クリスティ作品で似たような展開がありましたけど。
 過去スレでどなかかが言っておられたように原題の意味も興味深かったです。
 ブラウンには正統派パズラーを書いて欲しかったなぁ。ないですよね?

77 :名無しのオプ:04/02/22 17:34
絨毯爆撃があったみたいで。
読後感をNGワードにしてるのであぼーんだらけ。

78 :名無しのオプ:04/02/22 19:00
ヘイク・タルボット『魔の淵』(ポケミス)

雪に埋もれた山荘で行われた交霊会。
霊媒のアイリーンは死んだ前夫を呼び出すのだが
幽霊に激しくののしられて気絶してしまう。
その夜、密室で彼女の死体が・・・
専門家が選ぶ密室長編第二位に輝いた作品。
トリックは小技の積み重ねで、盲点指摘による一発びっくり系ではないが
横溢する怪奇趣味、不可能趣味は面白い。
カー好きが気に入るかどうかはともかく、カー嫌いには薦めない。

79 :名無しのオプ:04/02/26 00:43
一部クソスレ上げ。

80 :名無しのオプ:04/02/26 03:49
ドロシー・セイヤーズ 『ナイン・テイラーズ』 創元推理文庫

傑作だと聞いていたので読んだ。
正直、こういう大時代的なのは個人的には全然ダメ。
好きな人は好きなんだろうけど。

81 :名無しのオプ:04/02/26 03:52
アイラ・レヴィン 『死の接吻』 ハヤカワミステリ

 これもかなり期待して読んだが。。。
 書かれた当時は斬新だったのかもしれないが、
 今見たら安っぽいといわざるを得ないヒッチコックの特撮を見ているような感覚だった。


ウィリアム・カッツ 『恐怖の誕生パーティー』 新潮文庫

 これは面白かった。背筋がゾクゾクした。

82 :名無しのオプ:04/02/26 09:38
R・D・ウィングフィールド「クリスマスのフロスト」
フロストさん、キャラがいい。
シリーズで読みます。

>81
「恐怖の誕生パーティー」は(・∀・)イイ!よね。
ラストは「そうくるかー!!!」とゾクゾクしますた。


83 :名無しのオプ:04/02/26 19:33
ウィリアム・カッツは、「コパーヘッド」(創元推理文庫)も読んだ
けど、あんまりな結末だったのですっかり嫌になりました。
いや、ほんとに、違う意味でびっくりしました。

84 :名無しのオプ:04/02/26 22:03
なんでもいいがヒッチコックの「特撮」って・・・

85 :名無しのオプ:04/02/26 22:23
逢坂剛も死の接吻を誉めとったが(捕虜収容所の死と対比して)
文章・構成がうまくても驚きがなきゃだめなわけで。
それらはあくまでも二次的なものだとおもふ。

86 :名無しのオプ:04/02/26 23:08
「コパーヘッド」は確かに驚愕の結末だよね。驚くのは確か。驚くのは・・・。

87 :名無しのオプ:04/02/26 23:59
「死の接吻」、面白かったけどなー。
でも大昔だったから、という気もしないでもない。

88 :名無しのオプ:04/02/27 00:24
ヒッチコックは安いって思ってていいんですよ。
巨匠扱いされてるから高級なものだとありがたがってちゃ本末転倒。
本人は娯楽作品を低予算でとってるんだから。

おんなじことは江戸川乱歩にも言えると思う。
幻想小説の大家的扱いをした二次創作はたいてい・・・

89 :名無しのオプ:04/03/01 03:23
バリンジャー 『歯と爪』 (創元推理) 
 ものすごく期待して読んだのだが、やはり古典という感はぬぐえない。
 書かれた当初は斬新だったのかもしれないが。

カサック 『殺人交叉点』 (創元推理)
 これには騙された。でも、日本人で似たようなネタは結構あるので驚愕というほどでもなかった。

90 :名無しのオプ:04/03/02 15:30
カー 『皇帝のかぎ煙草入れ』 (創元推理)
 こういうトリックはどう分類されるのだろうか。文章がスラスラ入ってくるともっと面白いのだが。
 現在の国内物で、似たようなトリックはいくらでも使われていそうな気がした。
 

91 :名無しのオプ:04/03/02 16:02
古典を読んで「現在の国内に似たようなのがいくらでもある」とは・・・

92 :名無しのオプ:04/03/02 17:05
笑止

93 :名無しのオプ:04/03/03 17:11
>>91
今読んだら新鮮味がないということでは?

94 :名無しのオプ:04/03/04 19:21
ギ・デ・カール『破戒法廷』(創元推理文庫)

大西洋横断汽船内で起こった殺人。
容疑者は目が見えず、耳も聞こえず、口も聞けない三重障害者。
血まみれの両手と指紋に加え、本人も犯行を認めている!
誰もが有罪を信じて疑わない裁判に、老弁護士はどう立ち向かうのか。

珍しいフランス法廷ミステリ。これは傑作。
三重苦の男と周囲の人々に容赦なく切り込み
彼らの真実を生々しく描き出すことに成功している。
似たタイトルの高木彬光『破戒法廷』が持っている
居心地の悪い大仰さ(←初読時の私感)は感じなかった。
ブックオフで何気なく買ったが思わぬ拾い物だった。

95 :読後感:04/03/05 18:35
「ゴルディオスの結び目」ゲルンスト・シュリンク(小学館)
 翻訳業に勤しんでカツカツの毎日を送る主人公。
 過去に失恋の経験があり、世捨て人同然の寂しい生活。
 だが、ある時仕事が舞い込み、美女との出会いもあり俄然バラ色に思えてきたのだが・・・

 初めてのドイツミステリかな?短編「奇妙な足跡」を除けば。
 なんかねー、女性キャラがあまりたってないなという印象。敢えてそうしてるのかも知らんが・・・。
 受身っつーか運命論者っつーか・・・。事件も平凡で捻りがない。読むに値せず。

96 :読後感:04/03/05 18:36
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」ジョン・ル・カレ(早川書房)
 かつて英国情報局で活躍したスマイリーも今は派閥争いに敗れ隠遁を余儀なくされている。
 そこに、かつての同僚から思わぬ知らせが入り、スマイリーは再び表舞台に出ることとなるが・・・。

 いよいよスマイリー三部作に入ってきました。相変わらず内容の把握が難しいのですがw
 とりあえず2重スパイの話らしいっす。
 今も栄光の只中にいるかつての同僚たちの中にいる裏切り者を捜すスマイリー。
 読んでしまえば「犯人」は左程意外でもなかったです。
 それよか気になったのはスマイリーの私生活のほう。こいつまだアンと切れてないでやんの。
 何考えてるんだ?もう情けないとかいうレベルじゃないぞ。真性Mだね。精神的な。
 家出、不倫の繰り返しで、最初の駆け落ちで謝ったからより戻したのに全く反省がないアン。
 何でそんなんにしがみついてるんだ? もっとましな奴いるだろ。元同僚とか。 
 ルックスに相応な理想を持て!

「摩天楼の身代金」リチャード・ジェサップ(文芸春秋)
 天才的な頭脳を持つ青年が仕掛けた大犯罪計画!!
 驚愕の身代金受け渡し方法とは!? 

 「100冊の徹夜本」からのセレクト。傑作です。まじおもろ。読め。俺が嫌いな奴でもこれは読め。
 ただ、最後の章は蛇足。せっかく思いついたアイデアだから消費してしまいたかったんだろうが、
 そのためにストーリーに無理が生じると巧くないですね。

97 :読後感:04/03/05 18:36
「一度しか死ねない」リンダ・ハワード(二見書房)
 引退した判事の家で住み込みの執事兼ボディガードのヒロインは、ひょんなことからテレビに出てしまい、
 そのせいでストーカーに狙われるようになる。判事が殺され、ヒロインは警察の保護を受けるが・・・。

 久々にリンダを読む。凡作。つまらなくはないが、読まなくてもよかった。タイトルも意味不明。
 そんな大事なフレーズじゃないだろ。

「心閉ざされて」リンダ・ハワード(二見書房)
 幼心に恋していた従兄弟の青年は、殺人の容疑をかけられ、町から去っていった。
 数年後、彼の帰還を切望する祖母の頼みで、ヒロインは彼を連れ戻すのだが・・・。

 ロマンス物を連読するとやや胃にもたれるね。ハーレクインばっか半年も読める人はスゴイと思う。
 でもこれは読んでよかったと思う。こんなのも書けるのか、とリンダをちょっと見直したくらい。
 ただこれだけは言っておきたい。ルシンダ逝ってよし!

98 :読後感:04/03/05 18:37
「あたしにしかできない職業」ジャネット・イヴァノヴィッチ(扶桑社)
 脱サラバウンティ・ハンター ステファニーの今回の依頼はガソリンスタンドの従業員を撃った男の捜索。
 さらに葬儀会館のオーナーからは大量の棺桶の捜索まで依頼される。一体誰が棺桶なんかを?

 2冊目。前回読んだのが去年の5月3日だから結構間空いてるね。まああのころはガチガチの本格原理主義者だった
 から続きを読もうとは思わなかったのかも。読みにくいってコメントしてるのにも驚いた。変わるもんだ。
 でも、スレの伸び具合に納得できるほどハマってもいない、ぶっちゃけ。エロいのは結構だし、隙があるのも良い。
 下半身裸のまま置いてきぼりくわすのもなんかそそるw ただ なぁ・・・。
 いいよ、くっつけちゃって。ダラダラ延命させてもつまらん。中だるみは防げても全だるみになっちゃ本末転倒だしょ?
 コメディ風味が過ぎると着地点を見失ったようで僕みたいな甘ちゃんは心配になるのれす。
 追伸 オナニーの暗示にはびっくりしちゃいました。



99 :読後感:04/03/05 18:37
「モーおじさんの失踪」ジャネット・イヴァノヴィッチ(扶桑社)
 次なる仕事は失踪した駄菓子屋店主の捜索。ところがこの人ったら近所の皆さんから狂的なまでに支持されていて、
 ステフは行く先々で悪者扱い。しかもモレリは最近冷たいし・・・。公私共に苦難を強いられるステフの運命や如何に。

 また連読。やっぱりキツイ。ジャンルを問わずロマコメ的側面があるものは一度に読むべきではないと実感。
 前回の批判は今回にも当てはまるが、それとは別に本作にはちょっと感心した。
 ネタバレになるから詳述はできないが、何か今のアメリカ社会(イギリスだっけ?)の一面を鋭く抉ってる感じがする。
 〜の逆転というか。デビュー作から本作まで連続でCWA賞獲ってるらしいけど本作は納得かも。
 社会派エロティックコメディサスペンス小説です。
 ここまで書いてフト思った。ステフとモレリの関係って、ハニー・ウェストとマーク・ストーム警部のそれと似てる!
 ただ一つ違うのは、ハニーがマークに対してどう思っているのかは作中で明かされてないのに比べ、
 ステフはモレリにメロメロなんだよなw だからやっぱり不自然との批判が成り立つわけで。
 あと過度のコメディについても。作者はステフに度々道義的な発言をさせることでバランス取ってるつもりだろうが、
 取れてません。つかそのステフからして若気の至りとはいえ処女奪った男に追突かましておるわけで。説得力ゼロ。

100 :名無しのオプ:04/03/05 21:06
ストリブリング 『カリブ諸島の手がかり』 (国書刊行会)

 短編集。HP上や書評で絶賛されていた「ベナレスへの道」だけ読む。
 これはミステリーというよりもブラックユーモアか。

101 :英知恵:04/03/06 15:01
ウィリアム・カッツ『恐怖の誕生パーティー』

自分の夫を良く知らない妻が疑惑を抱くという
けっこう短編ではよくある物語。
オフで薦められたため読んでみましたが、
警察は無能、妻の心理・態度は無理ということで
感情移入できず、サスペンスは盛り上がらず、
別に謎があるわけでもなく。
これはつまらなかった。

102 :英知恵:04/03/06 18:18
マイケル・ギルバート『捕虜収容所の死』

第二次大戦中、イタリアの捕虜収容所で脱走用トンネルの中で発見される死体!
収容所側は知るはずのない脱走用トンネル、入り口は4人で持ち上げる必要があり、未開通のため出口はない。
衆人環視(囚人看視)下の密室殺人?!という魅惑的な謎なのですが、
小説としてはスパイスリラー・脱走劇・密室殺人を中途半端に混ぜた感じ。
「X」の正体が明らかになる謎解きの瞬間に脱走劇に転じ、脱走中に「X」の正体が明らかになって終わる。
その終了のタイミング(脱走途中だが謎の解けた時点)から「これは推理小説だったのか……」とわかります。
アメリカ人だったら救出されるまで書いたに違いない。
もう少し緊迫感を加えるか(訳が悪い?)、謎を前面に押し出しても良かったのでは。

評価:読みやすいし(←私的に最重要)、まぁ面白いです。

103 :名無しのオプ:04/03/12 03:23
書き込み少なすぎ。
短くていいからどんどん報告しれ。
情報収集できん。


104 :名無しのオプ:04/03/12 08:10
韓国・台湾・香港産の推理小説というのを余り聞かないのだが、何かある?
短編で鮎川氏が何篇か紹介したような気もしたけど・・・

105 :名無しのオプ:04/03/13 00:25
本屋で韓国のミステリ選集を見たが
タイトルも出版社も覚えていない。

106 :名無しのオプ:04/03/13 01:05
ピーター・ワトスン『まやかしの風景画』(ハヤカワミステリアス・プレス)

画商マイケルのもとに一枚の絵を持ち込んだ牧場主のイザベル。
どうやら絵には中世の財宝のありかが示されているらしい。
二人は協力して宝探しに出るが、謎の競争者の影がちらついて・・・。

口絵の部分に問題の絵が載っており
読者はマイケルの図像学的解釈があるたびこれを確認することができる。
(ただしイギリス史に絡んでくるから推理合戦は事実上不可能)
文庫だから絵が小さいのが難点で
「5段の階段を下りる賢者」を見つけられない人もいるのではないか。
調査先の風景描写が冴えており、紀行小説の趣もあるが
基本的には文献調査と考察が中心なので
『宝島』や『ソロモン王の洞窟』のような冒険色は薄い。
それでもクライマックスはなかなか魅せてくれる。
図像学、絵画、西洋史、キリスト教史に興味のある人向き。

107 :名無しのオプ:04/03/13 02:32
「半身」  S.ウォータース

なんか、がっかり。アレで1位だったからもっと面白いかと思ってたのに。
主人公の素地の部分、描写が甘い感じ。
同性愛の馬鹿女が一人でキリキリ舞いする話、ってだけ。

108 :名無しのオプ:04/03/13 10:27
アイザック・アシモフ『黒後家蜘蛛の会1〜5』

「黒後家蜘蛛の会」という夕食会に参加する5人+給仕一人
が、ゲストの抱えている謎を解決する短編集。
英語の暗号や言葉遊びによって解決されることが多く、日本
人向けとは言えない。
但し、『明白な要素』はいい作品だと思う。

109 :英知恵:04/03/13 14:09
>>108
謎や解決なんて飾りですよ。
実際、ひどく不満足な解答で終わることも多いですよね。
魅力は雑談の方です(w

110 :名無しのオプ:04/03/14 15:19
「半身」サラ.ウォーターズ
こっちも先ほど読了。1位というからどきどきしてたので読んでる最中はちょっとがっかり。
でも最後はわおっと思ったのでそれでいいや。
ただ問題は値段高すぎ。文庫の分際で1000円超えってどうなのよ?

111 :名無しのオプ:04/03/14 15:42
調子に乗ってますな

112 :名無しのオプ:04/03/14 15:56
「あれで1位」といっても「1位なし」はありえないので
ほかはもっとだめだめって解するしかないわね

113 :名無しのオプ:04/03/14 18:03
ランキングを鵜呑みにしてるからそういう目に合うんだよ。

114 :名無しのオプ:04/03/15 01:09
ローレンス・ブロック『八百万の死にざま』(ハヤカワ文庫)

コールガールのキムが、アル中探偵マット・スカダーを頼ってきた。
この世界から足を洗うために、ヒモのチャンスと会ってくれという。
話は穏便に済んだのに、彼女は惨殺死体で発見される。
容疑者であるチャンスに雇われたスカダーなのだが・・・。

作者ばかりでなく、現代ミステリを代表するほど有名な作品。
ニューヨークのやりきれない現状を受け止めるスカダー。
そのために酒で苦しみながら
八百万人の死にざまから目を逸らさないスカダー。
このシリーズはサラリーマンを中心に絶大な人気を誇るらしい。
さもありなん。
ただ訳者の田口俊樹が解説で結末に言及しており、感動が薄れてしまった。
確かに事件の真相とは関係ないのだが、いい場面なので考えてほしいものだ。

115 :名無しのオプ:04/03/15 04:27
そもそも解説から読むというのが間違いだろう。

116 :名無しのオプ:04/03/15 18:03
デレック・スミス『悪魔を呼び起こせ』(国書刊行会)

幽霊が出ると噂のある「通路の間」に宿泊するクウェリン家当主ロジャー。
ロジャーの弟ピーターと探偵アルジー・ローレンスが警護するなか
彼は刺殺死体となって発見される。凶行はいかにして行われたのか。

魅力の薄い探偵。陳腐なプロット。安手のロマンス。
同じシークエンスで視点を転換させている箇所もある。
こうした欠点にも関わらず、二つの密室殺人は
いずれも深く考え抜かれた完成度の高いものだ。
随所に仕掛けられたダブルミーニングの台詞も巧い。
小説としてはどうかと思うが、密室ものとしては完璧に近いだろう。
トリックは緻密な小技の積み重ねで、一発仰天タイプではない。
参考までに。

117 :パーカー信者:04/03/15 18:16
>106
絵解きものがけっこう好きなので、
その本も買ったけど絵解き自体は
途中でヲイヲイ! と思ったような気もする…

文系なのに、次々災難に遭いつつも頑張る
主役は好き

118 :パーカー信者:04/03/15 18:22
連投スマソ

絵解きで思い出したけど、キット・ウィリアムズの
「仮面舞踏会」ってな絵本が昔ありましたなー

超豪華な首飾りがイギリスのどっかに埋まっていて、
ヒントとなる絵本を買って絵解きを成功させれば
埋まっている場所がわかり、首飾りをゲットできる!
って企画の絵本。

買ってもらったけど絵を眺めるだけで終わってしまった…

119 :名無しのオプ:04/03/17 18:58
アン・ペリー『見知らぬ顔』(創元推理文庫)

記憶を失った男が病院で目覚めた。
名はウィリアム・モンク。警部。馬車の事故にあったらしい。
彼は上司から命じられて貴族殺人事件の捜査を開始するが・・・。

19世紀ロンドンが舞台の時代ミステリ(歴史推理ではない)。
珍しく、主人公は記憶喪失に陥ったことを誰にも明かさない。
過去のことが明らかになるにつれて
自分が「腕利きながら情に冷たい野心家」であることがわかってくる。
タイトルはこの自分探しを表現したものだろう。
19世紀ロンドンの暗部、クリミア戦争の闇、貴族の虚栄、
これらの要素がうまくまとまった、一級のエンターテイメント。

>>118
『魔術師タンタロンの12の難題』という本もありましたが。
(ミステリじゃないけど)

120 :名無しのオプ:04/03/18 01:12
レオ・ブルース『ロープとリングの事件』(国書刊行会)

名門パブリック・スクールにて、
ボクシング選手の青年が首吊り死体となって発見された。
元巡査部長のビーフは殺人だと断定、学校へ潜入して調査を始める。

レオ・ブルースを読むのは初めてだが、
バークリーを引き合いに出される理由がよくわかった。
大物のつもりだが軽視される記述者、探偵との印税のやりとり、
勝手に殺人事件と断じて捜査を始める探偵など
探偵小説の定型を意識したパロディとなっている。
事件の構築が弱く、大傑作とはいかないが、犯人の趣向は面白い。
「緻密なロジックより、わかりやすい意外さが欲しい」人に向いてると思う。

121 :名無しのオプ:04/03/18 10:20
>120
「三人の名探偵のための事件」もオススメよ。
事件が起きたと知ってどこからともなく駆け付けてくる名探偵たちが推理合戦する話。

122 :パーカー信者:04/03/18 18:06
>>119
「魔術師タンタロンの12の難題」、
検索してみたら、面白そうな本っすね!
絶版中なのが惜しい…

スティーブ=ジャクソンと言えば自分にとっては
社会思想社(だったか?)のゲームブック
「火吹き山の魔法使い」ですな
真剣にマップ描いた…

123 :名無しのオプ:04/03/18 18:26
ジェーン・デンティンガー『誰も批評家を愛せない』(創元推理文庫)

有名な劇批評家のジェイスンが
主人公ジョシュの友人、アイリーンの演技を酷評した。
アイリーンは彼の頭に料理をぶちまけて復讐する。
二人は仲直りするのだが、その後ジェイスンが毒殺されてしまう。

ハンサムな部長刑事フィル・ジェラルドを恋人に持つ
舞台女優ジョシュ・オルークのシリーズ第二作。
ミステリとしてはまあ普通。
「コージー」と言い切ってしまいたいが
この単語は人によって意味が違うから。

>>121
ありがとう。
読む予定リストにはもう入っています。

124 :名無しのオプ:04/03/20 12:29
時を盗む者・トニイ・ヒラーマン

ナヴァホナヴァホとうるさすぎ。

125 :名無しのオプ:04/03/20 12:41
ジェイムズ・リー・バーク『ブラック・チェリー・ブルース』(角川文庫)

元警部補のロビショーのもとに、旧友のブルースシンガー
ディキシーが訪ねてきた。
犯罪に巻き込まれたディキシーは、「事故」で大怪我を負ってしまう。
ロビショーの周辺にも、娘をつけねらう影が・・・。

文学性の高い文章。南部の自然描写。
しかしこれは名作なのだろうか。
物語を引っ張っていく核というものが見当たらない。
インディアン問題、主人公の父の死もさわりだけで終わる。
主人公も行動的であったりそうでなかったり。
面白かったのは殺し屋が襲撃してきたところくらいだった。

>>122
スティーヴ・ジャクソンのソーサリーシリーズ
創土社から復刊中です。

126 :名無しのオプ:04/03/20 13:35
>>104
『コリアン・ミステリ―韓国推理小説傑作選』(バベル・プレス)
書評を見つけました。
http://www.worldtimes.co.jp/syohyou/bk020729-1.html

>>122
『火吹山の魔法使い』は、タイトーから
iアプリのソフトとして復活しています。

127 :名無しのオプ:04/03/20 13:37
直リンしちゃった・・・スマソ

ttp://www.worldtimes.co.jp/syohyou/bk020729-1.html

128 :名無しのオプ:04/03/20 14:21
>>127
直リンにならねーっつーの
いつの時代の人間だよ

129 :名無しのオプ:04/03/20 20:53
これを直リンとはいわないのか
初めてしった

130 :名無しのオプ:04/03/20 20:59
自分では何もしないくせに文句だけ言う奴は厨

131 :名無しのオプ:04/03/21 16:06
クリスチアナ・ブランド『ジェゼベルの死』を読んだ。
何だか妙に読みにくい。
訳文が悪いのか原文が複雑なのか?現場の絵もかなり適当だし。
全員が自白を始めるのはやりすぎだと思うが、トリックはかなりびっくりした。
先に某女子の某作品を読んでいなければ、あるいはもっと・・・。

132 :名無しのオプ:04/03/21 21:59
>>231
ホントあきれるくらい適当だよな。
トリックは意外だが中盤試行錯誤する場面で正解が出てるのが萎え

133 :名無しのオプ:04/03/21 23:02
レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』(創元推理文庫)

私立探偵フィリップ・マーロウは、大富豪スターンウッド将軍に招かれ
ゆすりの処理を依頼される。
猥本屋を営むガイガー宅で、彼は死体を発見し・・・
チャンドラーの長編デビュー作。フィリップ・マーロウシリーズ第一作。

何だかよくわからない、というのが正直な感想。
事件そのものは難しくないが、何が進行しているのか把握しづらい。
スタイリッシュな文体もあまり目立たない(単にこっちが慣れてるだけか)。
清水俊二訳の他作品ならまた違うのかもしれない。『長いお別れ』とか。

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